お祝い費用はすべてわが家持ち!?
義妹の結婚に先立ち、両家の顔合わせにわが家もそろって参加してほしいとお願いされました。快くOKしたところ、義妹から「お義姉さんいい店よく知ってそうだよね〜! ってことで、お店探しと予約をお願い!」と言われ、さらに「遠方から来るあちらのご両親へのお土産と、ご両親のホテルの予約もお願い!」とも言われました。しかし、あちらのご両親のアレルギーや好ききらいの有無を知らないので、私には決めきれません。それなのに義妹からは「任せるよ!」となんとも他人事のような返事とともに「お祝いの代わりに、支払いもお願いしたい!」と言われたのです。
予約のお手伝いはしてもいいと思うものの、支払いまでわが家というのは納得が出来ません。しかし、義妹は「お祝いごとだし、お願い〜!」と言ってきます。夫は息子と遊んでいて一連の会話を聞いていなかったので、私は夫に詳細を説明して相談することに。
ところが自分が頼られたと感じたのか、夫はうれしそうに「お祝いだから俺たちが持ってあげようよ」の一点張りで話になりません。こっそり義母にも相談しましたが、まさかのこちらも「せっかくのお祝いなんだから。いいでしょ!」と言うのです。義父は亡くなっているため、これ以上相談する相手はいません。すると、どうしても納得がいかない私に、夫が「じゃあ、仮払いはするけどあとで返してねって俺から話しておくから、予約と仮払いだけしておいて」と言ってきたので、義妹にアレルギーの有無を確認し、夫に「仮払いだからね」と念押しをして、結局私が手配することに。
そして迎えた顔合わせ当日。料亭で開催した顔合わせは、和やかな雰囲気で進みます。すると、そろそろお開きかな? というところで義妹から呼び出されました。息子と一緒についていくと、連れて行かれたのはレジでした。
「先にお会計を済ませておこうよ! 私は席にすぐ戻らないといけないから、とりあえずよろしく」と言い残し、先に席へ戻ってしまった義妹。ここまで、お土産代、ホテル代を支払い、もちろんご祝儀も渡す予定だったため、食事会の費用も含めると総額約20万円の出費。ご祝儀以外はあとで返ってくるとはいえ、わが家には決して安くない金額です。なぜここもわが家が? と思いましたが、夫の「仮払い」という言葉を信じて、支払いを済ませました。
やがて料亭から出たあと、タクシーでそれぞれホテルや家に帰ろうと話していると、義妹が私に近寄り「タクシー代! まとめて払ってくれる? 念のために多めにちょうだい」とニコニコしながら小声で言ってきたのです。タクシー代まで!? とビックリした私。するとそばにいた息子が「これもママが払うの?」と大きな声で言いました。
するとその場の空気が一変。義妹の結婚相手の男性が「これもって、なんだい?」と不思議そうな顔で聞くと、息子が「今日おじさんたちが泊まるホテルは、ママが予約したんだよ! あとね、お土産もママが買ったの! さっきのごはんもママが払ったんだよ! ぼくも一緒にピッてしたんだ~」と自慢げにすべての支払いがわが家持ちだったことを暴露。
ビックリした顔をする男性とそのご両親の後ろで、しまった! という顔をする義妹。すると結婚相手の男性が激怒! 「僕たちのためにみんなに集まってもらうから、全部僕らが払おうって約束したよね? そのためのホテル代や食事代は、君に渡してあるよね?」と言うではありませんか。すると、「あとから清算するつもりだったわよね〜?」と義妹を庇うように苦笑いで言う義母。いぶかしげに義妹を見るあちらのご両親の手前もう逃げられないと思ったのか、義妹はあとから清算するつもりはなかったと白状し、素直に謝罪しました。
私はおかしいと思い、「一体どういうこと? 私が仮払いして、あとでお義母さんと義妹ちゃんが精算してくれるって話だったよね?」と夫を問いただすと、なんと夫は渋る私を納得させるために「仮払い」と言っただけで、義母と義妹にはそのことは伝えず、結局わが家持ちとするつもりだったのだと言いました。そんなの、わが家にお金が戻ってこなかったらすぐにバレる嘘なのに、何を考えているんだと思わず呆れてしまいました。そして、だから義妹は私に支払いを堂々と頼んできていたのだと、やっとわかりました。
結局、義妹の結婚相手の男性が近くのコンビニでおろしてきたお金で、その場ですぐに清算を済ませ、ひとまず和解ということに。夫は義妹に今まであまり頼られたことがないようで、今回は自分が頼ってもらえたのだとうれしくなって奢ってあげたかったのだそうです……。
義妹はその後、結婚相手の男性とあちらのご両親に「渡されていたお金は、もちろん今後の生活費に使うつもりで、自分の懐に入れるつもりはなかったです」と言って、ひとまず許してもらったようです。しかし、こんなトラブルにはもう巻き込まれたくないと感じた私は、それ以来、義妹とはなるべく関わりを避けることにしました。
「結婚」というお祝いの場で発生した金銭問題。義妹や義母は、お祝いだから何をお願いしても許されるという気持ちがあったのかもしれません。金銭問題は今後の関係性を崩すことがあると、身を持って実感しました。また、夫とも、お金に関わることは面倒でもしっかり話し合わなければならないと痛感。今後同じようなことが発生したときには、はっきりと断ることが大切だと痛感した出来事です。
著者:水沢ありか/30代・ライター。鉄道が好きな9歳の息子を育てるアラサーママ。休日は親子で電車を眺めに出かけて楽しんでいる。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
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