季節が移り変わり、ルナさんは妊娠後期に入りました。街で元夫と、その浮気相手だった女性が歩く姿を目にし……。その日を境に、ルナさんの気分はふさぎがちに。ひとりになると、不安や恐怖が押し寄せてきてーー。
「産む」という選択は間違っていた…?
姉が仕事から帰宅すると、ルナさんは暗い部屋でひとり、静かに涙を流していました。「乳がん治療をしながら出産する」という選択は本当に正しかったのか――。ルナさんの心には、不安が押し寄せていたのです。
姉は強く励ましますが、それでもルナさんの心が晴れることはありませんでした。
ルナさんは妊娠中、「自分の命」と「子どもの命」という、重い選択を迫られました。そして、「治療をしながら子どもを守る」という道を選びます。命に関わることだからこそ、自分の選択が本当に正しかったのか――不安に駆られることもありますよね。
特に妊娠中は、ホルモンバランスの影響で気持ちが不安定になりやすい時期です。不安や恐怖に押しつぶされそうなときは、家族や友人、そして担当の医師に早めに相談しましょう。必要に応じて、心療内科や精神科などの専門機関を紹介してくれることも。妊娠中のメンタル不調は“甘え”ではありません。自分を守ることは、赤ちゃんを守ることにもつながります。ひとりで抱え込まず、少しずつでも気持ちが明るくなっていくといいですね。
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