季節が移り変わり、ルナさんは妊娠後期に入りました。街で元夫と、その浮気相手だった女性が歩く姿を目にし……。その日を境に、ルナさんの気分はふさぎがちに。ひとりになると、不安や恐怖が押し寄せてきてーー。
姉そして実母からの“まさかの提案”に…
仕事から帰宅した姉は、実母とルナさんの精神状態について話し合いました。実母は、ルナさんがうつ病ではないかと案じており……。翌日、姉と実母は「一度、精神科を受診してみては」と勧めましたが、ルナさんは自分の不調を認めず、受診をきっぱりと拒んだのでした。
近年、産後うつの認知は広がっていますが、妊娠中もホルモンバランスの急激な変化やストレス、不安などを背景に、うつ状態(いわゆる「妊娠うつ」)に至ることがあります。
以前は楽しめていたことが楽しめない、気分の落ち込みや憂うつ感が続く――こうした状態があるときは、受診のサインです。まずは産科の医師や、保健センターの保健師に相談してみましょう。自分ひとりで動くのが難しい場合は、信頼できる人に打ち明け、同行してもらうのもひとつの方法です。
頼れる人が思い当たらない場合は、専門機関に相談してみてください。相談窓口をいくつかご紹介します。
【よりそいホットライン】
0120-279-338(フリーダイヤル・無料)※岩手県・宮城県・福島県からは0120-279-226(フリーダイヤル・無料)
【こころの健康相談統一ダイヤル】
0570-064-556 ※発信地の都道府県・政令指定都市が実施する「こころの健康電話相談」などの公的窓口につながります。相談対応の曜日・時間は自治体により異なります
幸い、ルナさんには、見守ってくれる姉や遠方から駆けつけてくれる実母など、温かい家族がそばにいます。家族の提案を受け入れ、自分の心の状態に向き合ってほしいですね。
つきママさんの連載は、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。