一晩、夫に娘を任せた結果…
娘を出産後、退院から約1週間経ったころの話です。娘はよく泣いて、全然寝てくれません。何時間も抱っこをしてやっと寝かしつけても、ベッドに寝かせるとすぐ起きて泣いてしまうのことの繰り返し。そのため私は「これが普通?」「娘はどこか苦しいの?」「暑い? 寒い?」と、とにかく毎日不安を抱えていました。
あるとき、一段と娘の機嫌が悪い日がありました。こまめにおむつを替えたり、授乳をしたり、体温を測ったりとヘトヘトになっているところに夫が仕事から帰宅。「おかえり、お疲れ様。今日は娘が全然泣き止まなくて、ずっと抱っこで大変だったんだよ。夜間のお世話もだけど、子育てって本当に大変」と私が言うと、夫は「俺も今日は仕事が忙しかった」とぶっきらぼうな返事をするだけで、娘のお世話を手伝ってくれたり、ねぎらってくれたりするそぶりもありません。
その態度に「これ以上何か言うとお互いイライラしてけんかになる」と思い、話しかけるのをやめ、私は娘のお世話を淡々とこなしていました。すると私がイライラしているのを察知した夫は「赤ちゃんよりもお前のほうがよっぽど面倒くさくて、相手するのが大変だな」と言ったのです! その言葉に腹が立った私は、その日、夫と口を利くことなく就寝。娘の夜間のお世話をしながらも、モヤモヤが止まりませんでした。
翌日、夫は帰宅してから一切話をしない私を見て、反省したのか、ことをおさめたかったのか「昨日はごめん」とひと言。腹の虫がおさまらない私は、母乳と育児用ミルクの混合で育てていたこともあり、その日の夜「娘をよろしくお願いします。今日は朝までひとりで寝ます」と宣言し、一晩娘を夫に任せることに。日中はおむつを替えたり、育児用ミルクを作って与えたりなどの経験があるからか、夫は「余裕!」といった態度で快諾。念のため産院からもらった育児用ミルクの量やお世話の仕方が書かれた冊子を渡し、共有しているお世話のアプリを見ながら夜間対応をしてもらうことにしました。
翌朝、ぐっすり眠って「あ~、よく寝た!」と言いながらリビングに行くと、一睡もできなかった様子の夫がいました。「全然寝なかった……。抱っこしてないとすぐに起きるし、何をしても泣いて。すぐにお前に助けてもらえる日中と違って、ひとりきりで赤ちゃんの夜のお世話するのってこんなに大変なんだな……」と、娘をひとりで見ることの大変さをわかってくれたようでした。
その後、夫は改めて私に謝罪してくれて、週末には夜間のお世話を変わってくれることも。そして、第2子、第3子誕生後の新生児期には、夜9時から深夜3時ごろまでのお世話を率先して行ってくれるほど、頼もしくなりました。
5年ほど経った今になって振り返ってみると、「いっしょに子育てしてほしい」とはっきりと言わず、「大変だった」と言うだけで察してもらおうとしていて、私も言葉足らずだったのかもしれません。夫の対応は「想像力が足りない」とも感じていましたが、私も爆発してしまう前に、周囲に頼ることが大切だと実感した出来事でした。
著者:村上もも/30代・ライター。繊細な5歳の長女と陽気な3歳の長男、甘えん坊な0歳の次男の育児に奮闘中のママ。アクティブに遊ぶのも好きだが、ひとりの時間は必須。父母と敷地内同居中。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
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