チャンプルーはゴーヤーだけでない!
NHK『きょうの料理』で、医学博士で管理栄養士・本多京子さんが紹介した「さば缶と豆腐のチャンプルー」を作ります。
さば缶×豆腐という、ヘルシーでお財布にやさしい組み合わせに、すぐさま心を掴まれました。
チャンプルーと聞いて、一番に思い浮かべるのがゴーヤーチャンプルー。筆者も大好きで、ゴーヤーの美味しい夏にはよく食べます。あの苦味がクセになりますよね。
しかし、チャンプルーとは沖縄の言葉で「ごちゃまぜ」を意味し、さまざまな食材で楽しめる料理なんです。
ソーメンチャンプルー、フーチャンプルーなども有名ですが、今回のようにさば缶を使うものは初めて。
「ゴーヤーが苦手」「肉はちょっと重たい」なんて方にもぴったりな、やさしいおかずになりそうです。
本多京子さん「さば缶と豆腐のチャンプルー」のレシピ
材料(2人分)
・木綿豆腐…1/2丁
・にら…1/2束
・さば水煮 (缶詰)…1缶(200g)
・ごま油…大さじ1
・にんにく (すりおろす)…小さじ1/2
・しょうが (せん切り)…1かけ
・溶き卵…1個分
・しょうゆ…小さじ1
作り方①食材を切る
木綿豆腐を8等分にし、にらは4cmの長さに切りましょう。
作り方②炒める
ごま油、にんにく、しょうがをフライパンに入れて中火にかけたら、豆腐を炒めます。
あまり動かさず、焼くように炒めると豆腐が崩れにくいですよ。
さば水煮(缶詰)、にらを加え、しょうゆを加えます。
元レシピにはさば缶の汁の扱いは書いておらず。迷った末、汁ごと加えて、水けを飛ばすように炒めました。
びちゃっとした仕上がりにもなりませんでしたよ。
作り方③溶き卵を入れる
②のフライパンに溶き卵を回し入れて、半熟に火を通したら出来上がり。
【実食】旨みたっぷりの絶品おかず
食卓に出す前に味見をしたら、思わず「うまっ!」と独り言。そのまま興奮気味に「これ、すんごい美味しいんだけど!」と、家族にお皿を手渡しました。
豆腐、たまご、にら、すべての食材にさばの旨みが行き届いているんです。ふんわりとした豆腐のやさしい口当たり、卵のまろやかさ、にらの力強い風味。
それぞれがばらばらに自己主張するのではなく、まるでひとつの「出汁」でまとめられたかのような一体感があります。
炒めるときに汁ごと加えたのが、まさに功を奏しました。余計な水分は飛び、さばの旨みだけが食材に絡みつくようにまとまっています。
調味料はしょうゆだけとシンプルですが、十分すぎるほど。
にんにくやしょうがを入れたことで、魚の臭みはまったくありません。むしろ炒めたことで香ばしさとほのかな甘みが引き立っています。
魚嫌いの子どもにもぜひ食べてみてほしい味。
豆腐は中まで味がしみていて、たまごは濃厚なさばの旨みをふんわりと包み込んでくれます。
そこに、にらのシャキシャキとした食感が加わることで、全体のバランスもお見事。
肉厚のさばのおかげで食べごたえもあって、パクパクと箸が進んでしまいました。さば缶のポテンシャル、底が知れません……!
夫も「ごはんもビールも欲しくなる味!」と大絶賛。「また作ってほしい」と懇願されました。我が家の定番入り、確定です。
絶対また作る!
にら以外は我が家で常備している食材ばかり。家にあるもので手軽に作れるのもうれしいですね。包丁もまな板も最小限、手順もシンプルと良いことだらけ。
何より美味しい!もし家に、さば缶が眠っていたら、ぜひ一度作ってみてください。きっとさば缶を買い足したくなるはず。