出産予定を会社に伝えていない夫
初めての出産を間近に控えた私。当時はコロナ禍明けでお見舞いができなかったので、出産後、退院当日は夫に迎えに来てもらい、病院の前で初めての家族写真を撮ったり、出生届を出しに行ったりするつもりで、1日のスケジュールをワクワクしながら考えていました。
ところが、それを夫に伝えると「俺は迎えに行けない」とまさかの返事。理由を聞くと「その時期は会社の繁忙期だから絶対に休めない」と言います。私は「どうしても休めないの?」と食い下がりましたが、夫は「無理」の一点張り。どうやら本当に迎えに来る気はない様子。さらに、会社に私が出産予定であることも伝えていないと言うので、「どうして出産の時期はわかってるのに、前もって会社に伝えないの? 私は生まれたばかりの赤ちゃんと大きな荷物を持って、一人で退院しなきゃいけないの?」と、疑問と怒りが夫に対して湧き上がります。
仕方がないので私は、電車で2時間ほどの距離に住む母に、夫の代わりに退院日に迎えに来てくれないかとお願いしました。しかしそれに対しても、夫は特に気にする様子もなく、私の母にお礼を伝えることもありませんでした。
無事に出産を終え、迎えた退院当日。大きな病院だったので、同じ日に退院する人が何人かおり、それぞれ旦那さんとベビードレスを着た赤ちゃんと、産院の前で家族写真を撮っています。コロナ禍明けで、立ち合い出産や入院中のお見舞いができなかったため、周りの旦那さんたちは、初めて見るわが子に喜びの声をあげています。それと同じように、夫の代わりに迎えに来てくれた母は、初めて見る孫に目を細め喜んでくれました。しかし私は幸せそうな周囲の様子を見ているのがつらくなり、早々に自宅へ戻ることに……。
帰宅後、役所へ出生届を提出しに行こうとすると、母が「出産直後にひとりで外出するのは危ないから、私が行くよ」と言ってくれます。しかし、母は遠方から来ており土地勘がないため、息子との留守番をお願いして、私ひとりで役所に向かい手続きを完了させました。
それから3週間後、自宅から車で1時間ほどの義実家で、息子のお披露目会が開かれました。そこで、話の流れから夫が退院時に迎えに来なかったことや、役所での手続きを私がひとりで済ませたことを知った義両親は、夫に大激怒。義父は「お前は家族の大事なときに何をしてるんだ! 前もってわかっていることなんだから、都合がつくように動け! なぜ嫁ちゃんがあちらのお母さんにお願いする前に、お前が私たちに相談しなかったんだ! しかも、お礼も言ってないなんて!」と怒鳴り、義母は「出産後1カ月はなるべく安静にしなくちゃいけないの! それなのにひとりで役所に行かせるなんて……。せめて、この先1カ月はあなたが掃除洗濯を全てしなさい!」と叱ってくれました。
自分の行動がそこまで非難されることだとは思っていなかった夫は、ふたりの激昂した様子からようやく自分の非に気づいたようで、「負担をかけてごめん、俺が悪かった……」と謝ってくれたのです。その後1カ月間、義母に言われた通り、夫は掃除洗濯を引き受けてくれたのでした。
夫は、妊娠、出産の大変さを理解しておらず、父親になる自覚ができていなかったようです。今回はたまたま義両親にきつく𠮟られたことで気づいてくれましたが、今後は何をするにも「相手がこう動いてくれるだろう」という思い込みはやめて、私も早い段階から夫に相談していこうと思った出来事でした。
著者:竹内美月/40代・ライター。車のおもちゃが大好きな4歳の男の子と、歌って踊るのが大好きな1歳の女の子を育てる母。平日はほぼワンオペ育児。何が起こったのかわからないほどのスピードで時間が過ぎていく、ドタバタな毎日を送っている。仕事終わりに夕飯を作りながら飲むハイボールが楽しみ。
作画:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
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