クーポンを使いたがる夫
やっとスプーンとフォークを使ってごはんを食べられるようになったばかりの娘に、お皿も中身も熱々のドリアは心配です。おまけに娘は、チーズもホワイトソースも苦手。「娘ちゃんが苦手な食材が入っているし、熱くて食べにくいだろうからドリアはやめておこうよ。クーポンを使ったとしても、うどんのほうが安いんだよ?」と返しました。
しかし、夫は折れません。「いつもよりドリアが200円も安いんだよ? 娘ちゃんもきっと、うどんよりも高い物を食べたいに決まってる! こんなお得なタイミングはないんだから、使わないと損だよ」と勝手に注文してしまったのです。
注文した料理が届いたのでさっそく食べ始めましたが、娘は一切手をつけません。「ないない(いらない)」といって顔の前で手をフリフリ……。夫は「残すともったいないだろ? ほら!」といって娘にドリアを近づけましたが、娘は食べようとしないどころか、大きな声で泣き出してしまったのです。私が夫に「今からでもうどんを頼もうよ」と言うと、夫はなんと「お前がドリアを頼もうとした俺を止めないから悪いんだ!」と責任転嫁して激高。「ちゃんと止めたよ」と反論するも、怒りはますますヒートアップ。
逆ギレする夫にイライラしながらも泣いたままの娘がかわいそうだったので、とりあえずうどんを注文。「娘ちゃんの好きなうどんが来るからね~」と言ってなだめると、泣き止んでくれて一安心。残っているドリアは私が食べることに……。しかし、私も同じドリアを注文済み。夫に「食べるの手伝ってよ」と言うと「お前が食べろ!」と言われる始末。逆ギレしてくる夫に何を言っても無駄だと諦めていた矢先、ふと周りを見渡すと周りがこちらをジロジロ見てきているのです。明らかに夫の態度にドン引きしている様子。
夫もその様子に気がついたようで、今までの自分の言動が恥ずかしくなったのか真っ赤に。結局小さな声で「ごめん」と言い、娘にも「ごめんね」と謝ってくれたのでした。
娘の好みを無視してまで、クーポンを使うことを優先した夫……。娘の気持ちや私の言葉を尊重してほしかった出来事でした。今後は家族3人がそれぞれ好きなものを食べられるよう、注文前にもっとしっかり話し合いたいと思いました。
著者:村井あずき/20代・ライター。音が鳴るおもちゃが大好きな1歳半の女の子を育てるママ。夫と2人で初めての育児に奮闘中。娘と一緒に絵本を読むのが大好き。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
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