彼・まさとさんからもらった名刺の情報や携帯電話番号などを探偵に渡し、調査してもらうこと4日間。ついに彼の住所が判明。さなさんは翌日、仕事を終えるや否や、その場所へと向かいました。
1秒でも早く真実を知りたい
まさとの住所もほぼ確実だとわかり、一刻も早く真相を突き止めたい衝動に駆られていました。翌日の会社の退社時間まで、いつも以上に長く感じたものです。
まさとにはバレずに家を確認したかったので、彼の退勤時間を逆算し、それよりも早く到着できるようにダッシュ。
住所のある社宅へ向かう電車の中では「結婚していませんように……。結婚していないよね……結婚していたらどうしよう」と複雑で切ない気持ちでいっぱいでした。
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住所調査を依頼したことで、事態は大きく動き出しました。関係者以外立ち入り禁止のはずの社宅ですが、すんなり敷地内に入れた時点で、彼の言葉と相違があるように思えます。
平日の夕方から夜にかけての時間、通常であれば、まさとさんは会社にいるはずです。さなさんは胸の高鳴りを押さえながら、静かに社宅の前に立ち尽くしていました。誰かを信じたい気持ちと、事実を確かめたい思い。その狭間で人は、改めて自分自身の本音や覚悟と向き合うのかもしれません。
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