「義弟としてよろしく」婚約者が妹と浮気。堂々と結婚宣言され、怒った私は身近な人物に報告！？

私の誕生日の数日前、彼から「大事な話がある」とのメッセージが届きました。結婚に関することかと思い、「なに？」と聞くと、彼から送られてきたのは衝撃的な内容でした。

 

「実はお前の妹と付き合っている。彼女と結婚したいから別れてほしい」

 

「ちょ、ちょっと待って……。妹と浮気！？」と話についていけない私。戸惑いつつ「どうして妹と浮気したの？」と聞くと、彼は「やっぱり女は顔だよな。お前より妹のほうがかわいいから」と言ったのです。

 

妹は昔から地元では美人として有名でしたが、まさか婚約者まで妹に乗り換えるとは……。私はショックを受けると同時に彼に幻滅。これ以上連絡を取っても傷つくだけだと思ったため、「わかった」と言いそのまま関係を終えました。

 

その後、私は妹に「私の彼と本当に付き合っているの？」とのメッセージを送信。彼女は「そうだよ！ 本当にお姉ちゃんと別れたんだ！」とあっけらかんとしています。

 

どうして恋人関係になったのか詳しく話を聞くと、お互いに最初は遊びのつもりだったものの、彼のほうが本気になり「結婚したい」と言い出したのだとか。妹は「そろそろ私もいい歳だし、結婚してあげてもいいかなって」と思ったとのことでした。

 

妹からは一切謝罪がなく、おまけに「お母さんとお父さんには、お姉ちゃんの元カレってことは隠しておいてね」との注文まで。

 

私は「性格の悪い者同士、お似合いかも」と返信。「負け惜しみ言わないで。私のほうが美人だから仕方ないね。お姉ちゃんも早く新しい結婚相手を探しな」と返ってきましたが、私は返信することなくやり取りを終わらせました。

 

別れを受け入れて、2人がどうなっても知らないと思っていた矢先に、突然、私の家のインターフォンが鳴りました。出てみると、そこには元カレと妹の姿が。「何をしに来たの！？」と言うと、「正式に婚約をしたからあいさつのために来た」と言うのです。

 

妹の薬指には婚約指輪が光っており、2人ともニコニコな笑顔。元カレは「これからは義弟としてよろしく。俺に未練があるのもわかるけど、元気を出せよ！」と言ってきました。さらに、2人は結婚式を挙げるため、私も招待するとのこと。

 

私は「はぁ？」と呆れながらも、「うちの両親にはもうあいさつしたの？」と質問。まだとのことで、私はあるアイデアを思いつきました。

それから2週間後、妹から「どうしてお父さんとお母さんに言ったのよ！」との連絡が。そう、私は自分の両親に、妹が私の婚約者を略奪したことをすべて明かしたのです。2人が私に謝罪をしてくれたら略奪の件は言わずにいようと思いましたが、自分たちのことしか考えていない様子だったため、話すことにしたのでした。

 

妹によると、両親は激怒し「こんな結婚は許さない。どうしても彼と結婚したいのであれば、親子の縁を切る」とまで言っているそう。ただ、妹は幼いときから両親のことが大好きで「親子の縁を切るなんて絶対に嫌だ。元々彼のことはそこまで好きじゃなかったし別れる」とのこと。

 

私は「どうするかはあんたが決めることだから、勝手にしたら」と言い残し、妹との連絡を区切りました。

 

翌日、元カレからは「高い婚約指輪まで買ったのに婚約破棄になった。どうしてくれるんだ！」「お前の妹とは連絡が取れないし」との怒りのメッセージが。怒る彼に私は「私は事実を伝えただけ。妹はあなたよりも両親を優先させたみたいね。あっさり捨てられた人の気持ちが少しは理解できた？」と返信。

 

その後、元カレは妹の家へ押しかけ、「婚約破棄で慰謝料を請求する」「婚約指輪を返せ」と大暴れ。2人は口論になり、近所の人が心配して警察に通報するなど大ごとになってしまったよう。

 

一方、私は今後、身勝手な2人とは縁を切ることを決意。今度は思いやりのある素敵な男性に出会えるよう、人を見る目を養いたいと思います。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

イラスト：わかまつまい子

 

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