海外育児推しの夫にモヤモヤ…
娘が1歳を過ぎたころの、寝かしつけるときの話です。もともとよく眠るタイプの子で、寝かしつけもそこまで困ることなく過ごしてきました。私がいっしょに横になってトントンしたり、さすったりして眠るのがいつものルーティン。
しかし、夫がSNSから情報を入手したようで「海外では、子どもが寝るときに親は添い寝したり、さすったりしないらしいよ! わが家もしてみようよ」と言い出したのです。海外では、子どもの早期自立のために「ひとり寝」をさせるのだとか。驚いた私は「もう少し大きくなって、自然に眠れるようになってからでもいいと思う。今もよく眠る方だし、やり方変えて寝なくなるほうが大変だよ。それにここは日本なんだから、日本風の子育てでいいんじゃない?」とモヤモヤしながら返しました。
すると夫は「これからは国際社会だ! こういうところから海外風の子育てを取り入れていかないと時代に乗り遅れるぞ。SNSの高学歴インフルエンサーもこの方法取り入れてるらしいし、絶対いいに決まってる!」と意地を張ります。昔から、気になったものは試さないと気が済まない性格の夫。夫が寝かしつけしたことなんて数えるほどしかないのに、何を言ってるんだとあきれて「じゃあ、試してみれば?」と半ば投げやりに言うと、「任せとけ!」と夫は自信満々な様子で娘を連れて寝室へ行き、SNSでみた通り薄暗くして布団に寝かせ、ドアの外でベビーモニターの映像を見始めたようです。
しかし、少しするとゴトン、ガタンと物音がしました。心配になり寝室に急いで向かうとと、夫の顔をつねったりペチペチ叩いたりしてケラケラと笑う娘の姿が。すぐそばにはティッシュが散乱しており、娘が散らかしたことがわかります。娘は夫が部屋を出たあと、近くにあったティッシュを散らかし始めたそうで、思わず部屋に入ってティッシュを取り上げた夫を見て、余計にテンションが上がってしまったのだとか。娘はすっかり目がさえています。夫もどうしたら寝てくれるのかと、困った様子でした。
見かねた私が交代し、添い寝をしながら娘の背中をさすると、5分後には眠りにつきました。その様子を見ていた夫は「やっぱり娘に合った寝かしつけの方法があるか……。落ち着いて眠れる方がいいよね……。ごめん」と言い、いそいそと、自分の部屋へ帰って行ったのでした。
子育てにおいて、状況を改善しようと新しい方法を取り入れることは、場合によっては悪いことではないかもしれませんが、今回のように思いつきだけではうまくいかないのだと実感。今後も娘に合わせた育児を行えるよう、夫婦で話す機会が必要だなと感じました。
著者:内野真美/30代・ライター。1歳の少し内気な女の子のママ。旅行が趣味。体を動かすことが好きで、アウトドア派。フリーランスのお仕事も始めて、毎日奮闘中。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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