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「財布盗んだでしょ!」認知症の母に責められて…介護の現実に直面した私の苦悩【体験談】

親の介護を体験したことがないときは、その大変さは想像すらしていませんでした。しかしいざ自分が介護するようになって、その大変さが身にしみてわかりました。母の認知症による性格や行動の変化、大変だった介護の体験についてお話しします。

性格や行動パターンが変化した母

母の認知症が進行し、服の着替え、食事、入浴などが思うようにできなくなり、私が日々介助することに。認知症は母の性格まで一変させてしまい、物忘れが激しくなり、昨日のことすら覚えていない有様でした。

 

それでも子ども時代のことは鮮明に覚えており、たまに過去の体験談を私に話すのです。また人をひどく疑うようになり、財布を盗んだと私を責めるようになりました。そんなことをするはずがないと諭しても聞く耳を持ちません。そしてあとから必ず財布が出てくるのですが、なくなった理由は単に置き忘れでした。食器棚など本来置くべきではない場所に置くため、自分でも置いたことがわからなくなってしまうようでした。

 

外に出たがることが頻発

また、母は異常なほどに外出をせがむようになり、1時間置きくらいに外に連れて行ってくれと言い出すように。こちらが食事をしていたり、掃除をしていたりしてもお構いなしです。

 

ある日、あまりにも頻繁に外出を求めるので無視していたところ、自分でドアの鍵を開けて外に出て行ってしまいました。それに気づいて急いで外に出て辺りを見渡しましたが、どこにもいなくて焦ったものです。結局母は自分で家に帰ってきましたが、どこに行っていたのか母自身もわかっていませんでした。

 

 

休みのない介護は仕事より過酷

「介護疲れ」という言葉がありますが、自分自身が親の介護をするまでは他人事だと考えていました。しかし、いざ自分事になってみると、外で働くより大変であることに気づいたのです。

 

その理由の1つは、仕事と違って休みが存在しないこと。母に食事をとらせるのもひと苦労ですし、着替えを手伝うのも大変でした。人間というのは、自分で何かをする意思を持たなくなると、体が重く感じられるようになってしまうようです。母を少し布団から移動させるだけでも、意外と体力を使います。

 

介護はすべての動作が腰に負担をかけるため、自分自身も腰痛になってしまいました。そうなれば腰に力が入らなくなるので、今まで通りの介護ができなくなります。自分自身の体力にこれまで以上に注意しなければならないと感じています。

 

まとめ

認知症が進行するにつれて、母の性格が変化していきました。怒りっぽくなったり物忘れが激しくなったりして戸惑ったものです。また日常生活のサポートをするのも大変で、少し母の姿勢を移動させるだけでも、思いのほか、私の体に負担がかかります。介護スタッフの方はこんなに大変な仕事を日々続けているのだと、尊敬の念しかありません。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:鈴木祐希/40代女性・主婦。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

※一部、AI生成画像を使用しています

 

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