「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は首と肩のこりに悩む妊婦さんからのご相談です。
Q.妊娠中してから首と肩のこりがひどくなりました
現在妊娠26週です。妊娠前から首と肩のこりがひどく、家庭用のマッサージ器具を使ったりしていました。妊娠してさらにひどくなり、毎日ガッチガチにこっています。おなかに負担にならない姿勢でなら、リラクゼーションや整体のマッサージを受けてもかまいませんか?
榎本美紀助産師からの回答
妊娠のホルモン変化や血流の変化で、肩こりなどひどくなる方もいます。
ぜひ受けてもらいたいのですが、整体やリラクゼーションによっては、妊婦さんをお断りしているところもあるので、予約の際に確認して受けられると良いと思いますよ。
※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください
妊娠中の肩こりの原因
肩こりは、肩の周りの筋肉が緊張することや血行不良などが原因とされています。
妊婦さんが肩こりに悩まされやすい理由は、妊娠によってホルモンバランスが変化し、自律神経が乱れやすくなるためです。自律神経は血流をコントロールしており、自律神経の乱れによって血行不良を招きます。
また、妊娠中期以降にはおなかが大きくなることによって運動量が少なくなります。運動不足も血行不良を招くため、肩こりが起こりやすくなります。そして、大きくなったおなかを支えることで姿勢が悪くなることも原因の一つとなります。そのほか、良質な睡眠をとることが難しくなり、疲れがとれにくくなることも挙げられます。
妊娠中の肩こり解消法
妊娠中は、身体に大きな負担をかけないように注意が必要ですが、次のような方法であれば、妊娠中でもおこなえます。
■首や肩を回す
首から肩にかけての筋肉を使わないことで血行が悪くなるので、1日数回は首や肩を回してみましょう。手軽におこなえるので、妊娠がわかった頃から毎日続けて肩こり予防をしてみても良いと思います。
■ストレッチや適度な運動をおこなう
ストレッチや適度な運動は血行を促すことができるため、肩こり解消に効果的とされています。また、運動習慣を身につけることで筋肉量が低下しにくくなると共に、筋肉が柔軟になります。筋肉は、ポンプ機能によって血液を循環させる働きがあるので、肩こりが起こりにくくなります。このようなケアを続けることで肩こりに悩まされなくなることが期待できます。
■ホットタオルで温める
温めることで血行が促されるので、一時的に肩こりが和らぎます。
■マッサージ器具を使う
背中の上側や肩、首などをマッサージ器具でほぐしましょう。自分で力加減を調節できるものがおすすめです。
※参考:基礎知識(妊娠中)「妊婦さんの肩こりの原因は?妊娠中の肩こり解消法と予防法について」【監修者:医師 太田 篤之 先生産婦人科 | おおたレディースクリニック院長】
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