出勤しない上司が逆ギレ!?
当時、私たちはギリギリの人数で業務を回していたため、1人でも欠けると仕事が立ち行かなくなります。「何かあったのか?」と不安に思い、休みを取っていた社長に連絡を入れたところ、「確認してみる」との返答。それからしばらくして、血相を変えたAさんが戻ってきました。開口一番、私の顔を見るなりいきなり殴りつけてきたのです。
あまりに突然の出来事に言葉も出ませんでした。周囲の人がすぐに止めに入ってくれたおかげで、それ以上のことは起きませんでしたが、私は状況が飲み込めず、ただぼうぜんとしながらその日の残りの仕事をこなしました。
謝罪も説明もない会社に不信感が
あとになって聞いた話では、Aさんは私用で外出していたとのこと。しかし、私には何の説明も事前の連絡もありませんでした。それにもかかわらず、Aさんからはひと言の謝罪もなく、社長と専務が曖昧な言葉でお茶を濁して終わり。それが本当に悔しくて、私はこの出来事をきっかけに転職活動を始めました。
実際に退職するまでには1年ほどかかりました。その間、私はAさんと最低限のあいさつ以外は一切の会話を避けました。仕事上で質問されることがあっても、すべてほかの人に回して、自分では一切関わらないようにしました。
というのも、この件のずっと前から、Aさんは私にだけ無理な業務を押しつけるような対応が目立っていたのです。おそらく、自分でも後ろめたさがあったのでしょう。
すっぱりと割り切って
退職の際、最後のあいさつではAさんに対して「お世話になりました」とだけ伝えました。Aさんは何か言いたそうな顔をしていましたが、私の中ではすでに終わったことです。
ちなみに、私が会社を辞めたあと、しばらくして社長から何度も電話がかかってきました。いわゆる“ラブコール”というやつです。2週間ほど続きましたが、私はすでに前を向いて歩き出していたので、復帰する気にはなれませんでした。
その後、残った同僚たちから「あなたが辞めたあと、会社の体制が大きく変わって、だいぶ働きやすくなった」と聞かされました。家族経営ということもあってか、それまで従業員への配慮がどこか欠けていたように思います。
まとめ
あのAさんは、現社長が引退すると同時に自分も辞めるつもりだそうです。私はもう関係のない場所にいますが、今もあの出来事は、自分の転機として心に残っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:柴一太郎/50代男性・会社員。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)
※AI生成画像を使用しています。
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