「SOS」は何の略でしょうか?
訊かれてパッと答えられますか?
果たして答えは…
「Save Our Ship(私たちの船を助けて)」や「Save Our Souls(私たちの魂を助けて)」の略だと思われがちですが、これは後から付け加えられた俗説。
実は「SOS」、特定の単語を略した言葉ではないのです!
エス‐オー‐エス(SOS)
無線電信で、遭難を伝えるモールス符号。船舶・航空機が救助を求める際に発した。
出典:小学館「デジタル大辞泉」
「SOS」はモールス信号!
「SOS」をモールス信号で表すと、以下のようになります。
- S:・・・(短点が3つ)
- O:---(長点が3つ)
- S:・・・(短点が3つ)
「・・・---・・・」という、とてもシンプルで覚えやすい並びですよね。他の文字と聞き間違える可能性が低いため、緊急時の信号として非常に優れていたのです。
こっちのけんとさんの大ヒット曲「はい、よろこんで」でも、“トントントンツーツーツートントントン”というフレーズが登場していたのも記憶に新しいところ。
ちなみに現在、船舶や航空機の世界ではモールス信号のSOSは使われていないそう。
1999年以降、技術の進歩により、SOSのモールス信号に代わってGMDSS(Global Maritime Distress and Safety System/海上における遭難及び安全の世界的制度) と呼ばれる衛星通信を利用した、より近代的で効率的なシステムが主に使用されています。
正解できましたでしょうか?間違った場合はこの機会にぜひ覚えて、クイズとしてまわりに出題してみてくださいね!
イラスト/タワシ