夫がマイペースすぎる
今年の春から保育園に通いはじめた2歳の娘。夜遅くに帰宅する夫とは、なかなか親子の時間が取れません。そこで、せめて朝だけでも娘との時間を持ちたいと、夫が自ら「娘の朝の身支度は俺に任せて! 〇〇(私)はゆっくりメイクしたり、朝ごはんを食べたりしていいよ」と言ってくれ、うれしく思っていました。
ところが夏になってからというもの、きれい好きな夫は毎朝シャワーで汗を流すのが日課に。忙しい朝にたっぷり15分も浴室にこもっているのです。そのせいで娘の準備はどんどん後回しになります。朝の支度が遅れがちになり、結果として私が自分の時間を削るしかなくなりました。
しかし、「シャワーを浴びるならその分、早起きしてくれたら……」と伝えると夫は逆ギレ。「娘の支度をしてやってるのに、もっと早起きしろって言うのか?」「いいよな、お前は朝自分のことだけでゆっくりできて!」と大声を出して怒ったのです! そもそも最近は私が娘の支度をしていたのに何を言っているんだと思いつつ、急に大声を出されたので、私は驚きを隠せませんでした。
夫はマイペースな性格で、昔から私が何を言っても自分のルーティーンを変えたくないタイプ。自分で朝の準備を申し出たことを忘れているのか、今回も、ルーティーンになっている朝のシャワーに私が口出ししたのが気に入らないようでした。それからは、私が慌ただしくお弁当を詰めて最低限のメイクをしている間、長いシャワーの音が響く毎日。私の中に小さな不満が積もっていくのを感じていました。
そんなある朝、ふと娘を見ると自分で服を選んで、静かに着替えています。さらに洗面台の前に立ち、しっかり歯磨きまでしているのです! 思わず「えらいね」と声をかけると、満面の笑みで「もうパパの手伝いなんていらないもん♪」と話します。娘の成長ぶりに私は感動していましたが、その姿を見た夫は私とは異なる感情を抱いたようです。
次の日から夫はいつもより少し早く起きて、シャワーを手短に済ませるようになりました。どうやら娘から急に頼られなくなくなり、焦りを感じたよう。任されたはずの「朝の仕事」を、気づけば娘が自立してこなしていた現実と「パパは不要」と言われたことに、父親としてのプライドが刺激されたのかもしれません。「この前は大きな声を出してごめん」と私に謝り、その日からまた娘と一緒に服を選び、持ち物を準備するようになりました。
娘に頼られなくなったのが相当ショックだった様子の夫。今では、夫も時間に余裕をもって動き、娘との時間を意識的に取るようになりました。子どもの成長はあっという間です。親子の時間をしっかり確保して、今の娘としっかり関わっていきたいと改めて実感した出来事でした。
著者:天野朋美/20代・ライター。おしゃべりが大好きな2歳のひとり娘を育てるママ。ライターをしながら平日はワンオペ育児中。映画鑑賞とカフェ巡りで、日々のストレスを発散している。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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