ママは出産したその日から、1~2時間おきの授乳、おむつ替え、抱っこ、寝かしつけ……と、赤ちゃん中心の生活が始まり、休む暇もありません。でも、産後のママはとても体力を消耗していて、普段なら考えられないような不調が起こりがちなんです。今回は、産後ママたちが体験したトラブルをまとめました。
case1 花粉症を放置したら……
妊娠中に花粉症のシーズンを迎えたAさん(30代前半)。妊娠しているからと薬を飲まずに我慢していたら、症状がどんどん悪くなり、息苦しくて眠れないほどになってしまいました。
出産後も授乳があったので、やはり薬は飲まずに乗り切ろうとしましたが、鼻の痛みが悪化して、ついに病院を受診。鼻の奥が炎症を起こす「蓄膿症(副鼻腔炎)」になっていました。医師からは「妊娠中・授乳中でも飲める薬はあるので我慢しないように」と注意されたそうです。
case2 まさかの骨にヒビ
1人目の子どもを完全母乳で育てていたBさん(30代半ば)。もともとやせ型のBさんでしたが、授乳のためか体重はどんどん落ち、産後1年経つころには妊娠前より10kgもやせていました。
そんなある日、横になって休んでいたBさんのところへ、子どもがとことこと歩いてきて……体の上に思いきりダイブ! すると肋骨に激痛が走り……なんと肋骨にヒビが入ってしまったのです。「普段なら絶対にこんなことくらいでヒビなんて入らないのに」と嘆いていたBさんでした。
case3 つら〜い腱鞘炎
Cさん(30代後半)の赤ちゃんは、とにかく抱っこが大好きで、起きているときは常に抱っこじゃなければご機嫌が悪くなってしまうほどの甘えん坊でした。かわいさもあって抱っこ中心の毎日を送っていたところ、産後半年ほどして腕と手首が痛くなり、「腱鞘炎」との診断が……。
腱鞘炎を治すには腕を休めるのが一番ですが、赤ちゃんがいるとそういうわけにもいきません。サポーターをしながら、だましだまし家事育児をして、子どもが歩き始めたころにようやく完治したといいます。その経験から、2人目のときは抱っこひもをフル活用して、腱鞘炎にならないように気を付けたそうです。
case4 歯が折れた!
産後10カ月ほどしたころ、いつものように夕飯を食べていたDさん(20代後半)。唐揚げを口に入れて奥歯で咀嚼しようとしたら、なんだか硬いものが舌に触れる感覚がありました。
たしかめてみると、なんとそれは自分の歯! 奥歯の1つが半分以上なくなっていたのです。歯医者さんに行くと、虫歯が悪化して歯がボロボロだったそう。他にも5カ所に虫歯が見つかり、すべて治すのに半年かかりました。産後は虫歯になりやすいそうなので、「忙しくても健診を受けておけばよかった」と反省していました。
産後のトラブルは人によってさまざま。全員が経験するわけではないけれど、こんなことがあるのも事実。育児で手いっぱいだと思いますが、自分の体のことにも少し気を配ってあげられたらいいですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。