子連れで見知らぬ土地に移住、ゼロからのスタート…【どん底エピソード】

2019/03/02 23:00
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ママたちの妊娠、出産、育児は楽しいだけじゃない! どん底につらい時期だってある! そんな先輩ママの【どん底エピソード】不定期連載。今回は、子連れで移住し、仕事も友だちもゼロからのスタート……。それでも今は自営業、飲みに行けるママ友もできたという、3児のママの体験談です。

 

長女を出産し、東京都内で育児に奮闘していたわたし。産前は編集者・ライターとして仕事をしており、育児が少し落ち着いたら少しずつ復帰しようと考えていました。しかし産後1年ほど経ったころ、夫の地元に移住することになったのです……。

 

群馬県に移住……!?

 

長女が1歳になったころ、都内で住んでいたマンションがちょうど更新手続の時期になりました。すると夫が、「群馬の地元に帰ろうと思う」と……!

 

いつかは地元に帰りたい、と言っていたのでその気持ちはわかってはいましたが、まさかこんなに早くその日が来るとは思っていなかったわたし。夫の実家にはわたしももちろん行ったことはありましたが、正直群馬県にはそれ以外で訪れた経験はなく、どんなところかもまったくわかりませんでした。九州出身のわたしは、もちろん群馬に友だちや知り合いもいません。

 

しかし、都内での子育てに疲れていたのも事実でした。近くに公園などもなくオフィスや商業施設ばかり。スーパーなどもあまりなく、電車移動や自転車移動での日々が本当に大変でした。

 

移住後に待っていた現実

 

その後何度か群馬県を訪れてアパートなどを探し、長女が1歳半のころに移住。引っ越し日は真冬の2月で雪がちらつき、群馬特有のからっ風が吹き荒れ、とてつもない寒さ! 「とんでもないところに来てしまった……」と心の中で思ったのを覚えています。

 

しかも都内では電車や自転車移動だったため、ペーパードライバーでした。群馬では車がないとどこに行くにも大変! ペーパードライバー講習に通いつつ、最初は何をするにもどこに行くにも娘を乗せて自転車移動。友だちもいなかったので、近くの公園や児童館などを調べながら日々巡っていきました。

 

慣れない土地での子育ては、とても不安で孤独でした。さらに、移住したことで「もう出版関係の仕事はできないな……」という諦めの想いや悔しさもありました。夫も自分の地元とはいえ、転職したばかり。お互いイライラが募り、衝突することも多かったのです。まさに、どん底でした。


よそ者のママだからこそわかる魅力


しかし、嫌なことばかりではありませんでした。

ある日夕暮れの空を見て、娘が「ママ、おそらがきれい」と指をさしました。そのとき、はっと気付いたのです。

 

広い芝生の公園、スーパーの裏にある桜がきれいな場所、見晴らしが最高な山、近くにおいしいパン屋さんがある児童館……。子どもと一緒、自転車移動、都会から移住してきたよそ者だったからこそ、その土地ならではの小さな魅力を発見したり、大きな自然に感動したりできている自分がいました。

 

そして、公園や児童館を巡ったり、子育て関連の講座やイベントに参加したりしているうちに、少しずつ母子ともに遊べる仲間もできていきました。夜はママたちだけで飲みにも行けるほどの仲に……!

 

そんななか、ママ友たちと話していると「なんで未来ちゃん、来たばかりなのにそんなにココのこと知ってるの!?」「そんなの知らなかった、初めて気付いた!」と言われることが度々ありました。移住してきたからこその強みがある、とそのとき気付いたのです。

 

こうして「よそ者視点、ママ視点で、地域を楽しめる・地域に還元できる仕事がしたい!」という想いが募りました。何より、母親がその土地を楽しみ、好きでいないと、子どもも自分の故郷に愛着を持てなくなってしまう……それは嫌だ! と感じたのです。


何でも楽しんだもん勝ち!

移住して1年後、ちょうど人材を募集していた地域のNPO法人で働くことに。当時2歳だった娘は、保育園に通うことになりました。

 

そのNPO法人は地域経済の活性化を目指し、コワーキングスペースの運営や女性の就業支援、起業支援などをおこなっている団体で、本当に良い経験や出会いをたくさんいただきました。また、「この地域に、こんな志を持った大人たちが、こんなにたくさんいるんだ!」という心強い発見にもつながりました。

 

そして少しずつライターや編集のお仕事もいただくようになり、個人事業主として開業。現在はフリーランスのライター・編集者として仕事をしながら、女性クリエイターを束ねる会社で統括部長としても任務を果たしています。

 

 

その後、子どもが2人増え、現在は3人きょうだいに。

 

移住して6年が経ち、子どもの人数も増え、また違った面での大変さや苦労はあります。でも、移住してきて子どもと2人で過ごした時間、歩いた道、見つけた風景……あの日々があったからこそ、今のわたしがあると心から思っています。またこの先来るかもしれない「どん底」のときは、きっと娘が指さした夕焼けの風景を思い出すことでしょう。

 

 

現在は、地域の観光マップや住宅情報誌の制作、ママ向けWEBサイトやフリーペーパーの制作と、今のわたしの経験と視点を活かせるお仕事をいただけることに感謝の日々です。「何でも楽しんだもん勝ち!」 がわたしのモットー。これからも子ども第一・家族優先で、日々を、地域を、自分を楽しめる仕事をしていきたいです。

 

著者

ライター 岩崎未来


三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。


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