家に居場所がないと感じているイオリさんが向かったのは……。
すれ違う夫と兄の気持ち
休日に出社したイオリさん。
そこへ、父から会社を引き継ぎ、社長を務めている兄・アキトさんがやってきました。
イオリさんは、「会社の経営が傾いているからこそ、できることをしたい」と言います。
しかし、アキトさんは「休日くらいは家族のそばにいないと」とイオリさんを諭します。
イオリさん一家を苦労させるわけにはいかないと考えるアキトさんですが、イオリさんは切実な表情で「お願いだからもっと頼って」と懇願するのでした。
夫としても、父としても、社員としても頼ってもらえない……。
イオリさんは責任感が強いがために、家庭や会社での事情を抱え込んでしまっているようです。
人は誰しも、「必要とされたい」「認められたい」という承認欲求があるものです。
イオリさんのように、家族に頼られていない寂しさを、誰かに必要とされることで埋めようとする気持ちも理解できます。しかし、本当に大切な家族から目を背け、他の場所で満たそうとしても、根本的な解決にはなりません。誰からも必要とされなければ、自身の存在意義を否定されているような気持ちになってしまうのも無理はないでしょう。
しかし、頼られたい一心でがむしゃらに頑張っていても、その思いをひとりで抱え込んでいては空回りする可能性が高まるばかり。頼られる存在になる前に、まずは自身が周りをじょうずに頼ることも必要かもしれません。そして何より、本当に大切なもの、守るべきものをしっかりと見つめ直すことが大切なのではないでしょうか。
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