最初は不安だろうし落ち着くまではなるべく行ってあげたいと思い、ワフウフさん姉妹はあーちゃんが入居してからほぼ毎日施設に通っています。そろそろ回数を減らしたいと思っているのですが、何度言っても「ひとりで自由に外出できない」というのが理解できないあーちゃんは、外に行きたいとケアマネさんやほかの入居者さんにも言い続けているらしく、周囲に迷惑をかけていると思うと回数を減らせずにいます……。
ついに「物盗られ妄想」が…
施設に入居する前、父から財布の中のお金を抜かれていたあーちゃんは、部屋のあちこちに財布や現金を隠すようになっていました。しかし、隠したことを忘れてしまい、誰かに盗られたと思い込んで大騒ぎするのがお決まりのパターン……。
施設入居後、あーちゃんはさらに物を隠すように……。そして、私たちが隠していたものを見つけると、何も知らなかったかのように驚きます。
自分で隠しているんですけどね……。
とにかく、今は誰かに盗られる心配はないことを根気強く伝えるしかありません。
※たんたん:ワフウフさん姉妹の父、あーちゃんの夫。
ちなみに、なくさないようにと、鍵とお財布を固定してポシェットにしまってあげても、自ら解体して隠してしまうので……。
外出のたびに、毎回大騒ぎになります。……頼むから、もう隠さないで!
実は、外出をしたがる以外にも困っているあーちゃんの行動があります。それは、いわゆる「物盗られ妄想」……。あーちゃんの場合、施設に入居する前は実際に父から財布のお金を抜き取られていたので、なんとか盗られまいと部屋のあちこちに財布や現金を隠してしまうようになっていました。その結果、隠したことも隠した場所もすっかり忘れてしまい「お金がなくなった!」と言い出すのがお決まりのパターン……。自分が隠したのに、「なくなった→盗られた」と思い込むという悪循環になっていました。
それが、施設に入居したらますます「盗られる」という思い込みが激しくなり、さらに物を隠すように……。6畳ワンルームの部屋で隠せる場所は限られているとはいえ、手を変え品を変え、隠しています。私たちが探し出すと「そんなところにあったの!?」と驚き、自分が隠したとは考えてもいないでしょう……。
仕方がないので、とにかく「もう何も盗られる心配はないから、隠す必要はない」と言い聞かせています。今は具体的に誰かを疑ったりしていませんが、今後、もしお世話になっているスタッフさんを疑うようになったら……と思うと、不安は募ります。なくさないようにと、貴重品をまとめているポシェットも、わざわざ自分で解体してしまうので、お散歩に行く前に大騒ぎして探さなければいけないのも、本当に勘弁してほしいです。
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「盗られた」と思い込んでいる以上、何を言ってもすんなり納得してくれないかもしれませんが、とにかく根気強く今の環境は安全で心配することはないということを伝え続けるしかないですよね……。ワンルームで隠す場所がある程度想像できるのが、せめてもの救いです。
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