彼の表情が曇って
彼と初めての遠出デート。私はこの日のために清潔感のある白いワンピースを購入していました。生理周期的に「デートと生理がかぶってしまうかも?」とは思っていたものの、当日まで生理がくることはなく、「今日1日は大丈夫だろう」と思っていました。
朝から楽しんで昼過ぎ、公園のベンチでひと休みしていたときです。彼の顔が突然曇りました。そして
「あの……ちょっとだけ、うしろを見てみて」
と言われたのです。振り返って自分の背後を見てみると、なんとワンピースのうしろ部分……ちょうどおしりのあたりが真っ赤に染まっていたのです! 「大丈夫だろう」なんて高をくくっていましたが、生理がきてしまっていました。私は彼の指摘に一瞬で血の気が引き、パニックになってしまいました。
どうしたら…パニックになっていると彼が!?
慌ててベンチから立ち上がろうとしましたが、周囲には人もいて、動くと周囲に汚れを見られてしまいそうでした。どうしよう……と困ってしまっていると、彼は上着を脱いで「これ腰に巻いて。コンビニに行こう」とひと言。幸いベンチは汚れておらず、私は彼から借りた上着を腰に巻いて近くのコンビニへ。ナプキンと替えの下着、黒いレギンスを購入し、トイレで着替えて戻りました。恥ずかしさでいっぱいだった私が何も言えないでいると、彼は「こういうこともあるよね。俺、姉ちゃんがいるから慣れてる」と気づかうように言ってくれて……。
彼のさりげないサポートに感激してしまいました。彼のおかげもあり、気まずさを引きずることなくデートを楽しむことができましたし、この一件で彼への安心感が増し、距離がグッと近づいた気がしました。
気を付けていても突然の生理などで焦ってしまうことはあると思います。彼の対応はとても助かりましたが、大切なのは、自分でも突然のことに備えておくことだなと実感。それ以降、万が一に備えて生理用品などを入れた小さなポーチを持ち歩くようになり、自分の体ともっと丁寧に向き合おうと思うようになりました。
著者:秋田ゆる/30代女性・子どもは4歳で女の子。趣味は音楽を聴くこと。
イラスト:ののぱ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)
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