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抽選販売の新作ゲーム機を買った夫が息子に「遊びたいなら自分で買え」しかし後日謝罪…態度急変のワケは

ある日、小学生の息子が最新のゲーム機を持っていないことをAくんに馬鹿にされたと、落ち込んで帰ってきました。翌日偶然Aくんママに会った私は、そのことを伝えます。するとAくんの家の意外な事情がわかって……?

 

息子が馬鹿にされた理由は…?

ゲームが大好きな小学1年生の息子。学校では、友だちと新しく発売されたゲーム機の話をしているそう。わが家には旧モデルのゲーム機があり、抽選販売の新しいゲーム機を買う予定はありませんでした。

 

しかし、ある日息子が学校から帰ると「新しいゲーム機、僕も欲しい」と言い出しました。「同じのじゃないけど、うちにもあるじゃない。何で?」と聞くと、「Aくんに『新しいゲーム機持ってないのかよ! だっせ~なぁ』って馬鹿にされた」と言います。

 

私は、「新しいゲーム機を持っているからすごい」という子どもの単純な思考で馬鹿にされた息子が、悲しい気持ちになっていることにやるせなさを感じました。そこで息子には「新しいゲームじゃなくても、友だちと仲良くルールを守って遊べるのがかっこいいと思うよ」と伝えると、納得した様子だったので一安心。

 

 

翌日ひとりで買い物に行くと、Aくんのママにばったり遭遇。Aくんとは保育園も同じだったので、ママとも仲良しです。昨日の出来事が気になっていた私は「そういえばAくん新しいゲーム機が当たって、買ったんだってね!」とさりげなく聞いてみることに。

 

すると「あぁ……。家にあるのはあるんだけど、夫専用なんだよね」と気まずそうに話すAくんママ。詳しく話を聞くと、旦那さんが「新しいゲーム機が当たった」と持って帰ってきたそうです。しかし、「Aに渡すとすぐ壊すから、絶対に使わせない! 遊びたいなら自分でおこづかいでも貯めて買え」と言い、Aくんは遊ばせてもらえないそう。もしかしたらそのストレスから、Aくんは息子に当たってしまったのかもしれません。Aくんの気持ちを考えると気の毒になり、私はAくんママに昨日の出来事と、遊びたいのに遊ばせてもられなくて、ストレスになっているのではということを伝えました。

 

するとAくんママは「え! そんなこと言ったの!?」とびっくりし、「ごめんね、学校が終わったらAと一緒に息子くんに謝りに行くね」と言います。しかし私は「息子には私から伝えておくから、大丈夫だよ」と伝えました。Aくんママは「本当にごめんね」とお店を出る直前まで謝っていましたが、私はAくんの発言の経緯がなんとなくわかった気がして、スッキリしました。

 

 

そしてその日の夜、Aくんママから「夫に昨日の出来事を伝えたら、自分のせいだって反省してたよ。『俺、自分のことしか考えてなかった……。本当にごめん』って謝ってくれた。Aとルールを決めて、今ふたりで楽しそうに遊んでる。息子くんに嫌な思いをさせて、ごめんね」と連絡がありました。息子にもAくんのことを伝えると、「Aくん、お父さんとゲームできてよかったね! 僕も父ちゃん帰ってきたら一緒にゲームしよう」と安心した様子でした。

 

今回のことで、大人が決めた理不尽なルールを子どもに押し付けるのは、やはりよくないと感じました。私たち夫婦も自己中心的で理不尽なことを子どもに言っていないか、注意して接していこうと思った出来事です。
 

 

著者:下野香月/30代・ライター。面倒見のいい7歳の長男と、ひょうきんな5歳の長女、甘えじょうずな3歳の次女を育てている元保育士ママ。在宅勤務をしながらスキルアップ中。日々子どもたちに癒やされながら、忙しくにぎやかな毎日を送る。

 

作画:yoichigo

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)

 

 

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