甘いものと並んで「りんご」と「バナナ」に執着するあーちゃん。お散歩コースになっている施設近くの商店街でも、青果店の前を通るたびに「買う」と言ってききません。施設は食べ物の持ち込みが申告制になっていて、刃物の持ち込みも禁止されているので、買ってもその場で食べられないと説明しても、しつこく食い下がってくる始末……。せっかくのお散歩も、またゴネられるのかと思うと、ワフウフさんの足取りは自然と重くなってしまいます……。
盗られたら困るもの…!?
あーちゃんは衣装持ちですが、施設に持っていけるような洗濯機で洗える素材の服は手持ちがなく、荷造りに苦労しました。
施設では洗濯をしてもらえますが、一度着た服をもう一度ハンガーにかけて片付けてしまうため、あーちゃん本人は洗濯をしているかどうかが把握できていない様子。
洗濯をするように促しても、なぜか舐めて汚れ度合を確認していて、本人的にOKなら洗濯はせず……。私たちが洗濯かごに入れても、戻してしまうためどうしようもありません。
そして、服の組み合わせも謎……。この前、お散歩に行こうとしたときも、とんでもない格好で登場して私たちを驚がくさせました。
さらに、シーンに合った服選びもできなくなっていました……。
服装については指摘すればいいだけですが、洗濯しているかがわからないのは困りもの。「人に洗われたくない」と言い張っていた下着は、干しているのを1度見かけただけ……。ちゃんと替えているのだろうか?
こんな状態のあーちゃんに、同居している父は「要支援1がつくかつかないか程度」と勝手に言い放ち、介護認定すら取らせまいとしていました。……信じられません!
ちなみに、物盗られ妄想も継続中。食堂で食事をするときも、大事なものはバッグに入れて持ち歩いています。先日、そのバッグの中にとあるものを発見した姉。驚がくしながら写真を送ってくれました。それは……。
ブラジャー……。姉いわく、だいぶゴムが伸びていたということで、なぜそれが盗られると思ったのかは謎ですが、持ち歩いていたようです。
連絡をもらった私も仰天。でも、ちょっとウケました!
施設に持っていく荷物をまとめていたとき、困ったのが洋服。あーちゃんは衣装持ちですが、洗濯機で洗えるような素材の服がわずかしかありません。洗濯事情的に困るのはもちろんですが、どう考えても周りから浮くような服ばかり……。なんとか洗濯機で洗える服を見繕って施設へ持って行ったものの、着たあとに洗濯をしているのかどうか本人には区別がつかないようです。
状況に合わない服装や変な組み合わせは直してあげればいいだけですが、洗濯しているのかがわからないのは、正直困ります……。特に、あーちゃんが「人に洗われるのは嫌」と言い張って洗濯に出そうとしない下着は、ちゃんと替えているのか不安だらけ。洗ったと言って干しているのを見たのはたった1回だけです。洋服の管理ができていないとは思っていましたが、想像以上でした……。
そして、物盗られ妄想もいまだに継続中。食堂で食事をするときもバッグの中に大事なものを入れて持っています。なぜか、ゴムがだいぶ伸びているブラジャーも入っていたようで、見つけた姉は驚がく。報告を受けた私は仰天しながらも笑っちゃいました。誰かに盗られると思ったのかな……?
--------------
施設で洗濯をお願いできても、あーちゃんが洗濯物として出さなければ洗ってもらえないと思うので、清潔な状態を保てているかどうかは心配ですね……。当たり前のことができなくなっていく人を見守るのは、想像以上にアンテナを張っていろいろとチェックしないと、健康状態はもちろん衛生状態も保つのが難しい面が多そうですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!