席取り騒動で感じた、周囲の温かさに涙
臨月に入り、おなかも大きくできるだけ座って行きたかったので、私はいつも混雑を避けた時間帯を選んで、始発駅で並んで乗るようにしていました。
その日も列の先頭に並び、確実に座れるだろうなと安心していたのですが……。電車に乗り込み座ろうとしたところに、背後から突然、70歳ぐらいの女性が猛スピードで走ってきて私を突き飛ばし、目の前の4人掛けのボックス席に座ってしまいました。私は突き飛ばされた反動で女性の向かいの席に倒れ込むように座る形に。
状況がつかめないまま呆然としていると、その女性が「ここは私が先に座った席よ。向かいの席も私のなの。4人分取ってあるの」と、意味不明な主張をしてきました。関わりたくなかった私は席を立ち、別の場所に移動することに。間もなくしてその女性の友人らしき3人が乗ってきて、4人掛けの席は埋まりました。そうこうしているうちに他の席もあっという間にすべて埋まり、私は立ちつくします。
すると、その様子を見ていた周囲の乗客たちが次々と「ここどうぞ」「こっちも座れますよ」「変わりますよ! 座ってください」と席を譲ってくれたのです。周囲の温かい気づかいに泣きそうになっていると、私を突き飛ばした女性の友人たちも「妊婦さんなら座らなきゃ!」と言い出します。
それに対して、周囲の乗客たちが「この妊婦さんは元々その席に座ってたんですよ」「あなたのお連れの方が押しのけたんです」と一斉に声を上げてくれました。事情を知ったおばさんの友人3人は青ざめ、「えっ? まさか妊婦さんをどかしてまで席を取ったの!?」と大激怒。突き飛ばしてきた女性は「いやいや……」と居心地悪そうに笑ってごまかそうとするも、「笑いごとじゃないわよ!」と友人たちに一喝され、ついに私に「さっきはごめんなさいね」と謝ってきたのでした。
自己中心的な女性の行動に驚きましたが、同時に、周りの人たちのやさしさに思わず涙が出そうになりました。思いやりの心が本当に支えになると実感。私も、困っている人にさっと手を差し伸べられる人であろうと強く思った出来事でした。
著者:水沢ありか/30代・ライター。鉄道が好きな9歳の息子を育てるアラサーママ。休日は親子で電車を眺めに出かけて楽しんでいる。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)
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