こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。赤ちゃんに離乳食を与えるとき、何気なく使っているスプーン。今日はそのスプーンの使い方と赤ちゃんの口が発達についてお話しします。
顔の正面からスプーンを持っていく
離乳食期の赤ちゃんにスプーンなどで離乳食を与えるときの基本です。
たとえば、いつもママが赤ちゃんの左側からスプーンを持っていくと、赤ちゃんは左に偏った口の開け方をするようになってしまうといいます。それが将来の歯並びなどにも影響することもあるそうです。赤ちゃんにスプーンで離乳食を与えるときは正面からにしましょう。
5~6カ月ごろ(離乳食初期)の赤ちゃんは?
5~6カ月ごろ(離乳食初期)の赤ちゃんの場合、さまざまなことが初めての体験ですね。離乳食のこともわからない。スプーンも知らない。スプーンが口に近付いたら口を開けるといったことも練習して知っていくことです。
最初は2つのことをしてみてください。
・下唇をツンツンして赤ちゃんが口を開けるのを待つ
・赤ちゃんがパクッと食べたら自然にスプーンを引き出す
スプーンは口の奥に入れる必要はありません。下唇のあたりにスプーンを置いて、そのまま舌の上に離乳食を置いてあげましょう。
9~11カ月ごろ(離乳食後期)の赤ちゃんは?
9~11カ月ごろ(離乳食後期)の赤ちゃんは、自ら手づかみで食べたがる時期です。スプーンはママが補助するときに使い、赤ちゃんの意思を尊重しながら進めていきましょう。形のある離乳食をどんどん食べられるようになり、口もどんどん発達していきます。量や大きさは赤ちゃんの発達に合わせましょう。
1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)の赤ちゃんは?
1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)の赤ちゃんは、自ら手づかみ食べやスプーンを使って食べたがる時期です。その際のスプーンの使い方ですが、まだ大人のように持つことができません。スプーンの柄を上から握る形で持ちますが、最初はそれでOKです。自分で離乳食をすくって口に持っていき、スプーンを口から引き出す。この一連の流れも、すぐにはできません。徐々にできるようになりますよ。
まとめ
・離乳食は赤ちゃんの正面から与えること
・1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)ころからは赤ちゃんが自分でスプーンの離乳食を食べるように促すこと
この2点を心がけると、赤ちゃんの口の発達を促すことができますよ。

著者
保育士 中田馨
一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨“和の離乳食レシピ”blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中! BLOG:「中田馨“和の離乳食レシピ”blog」
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