おだてられ、知人からの仕事の依頼を断れず
独身時代から仕事関係で知り合いだった70代の女性Aさんは、70代と感じさせないほど見た目も気持ちも若々しく、いつも元気いっぱい。バイタリティあふれるアグレッシブなAさんには少し強引なところもあり、知り合いの間で「人間関係やお金のトラブルが多い人」とウワサされているのを聞いたことがありました。しかし私はAさんと接して特に嫌な思いをしたことがなく、ウワサもあまり気にしていなかったのです。
最近、そんなAさんと久しぶりに再会。最後に会ったのが30歳のときだったので、実に5年ぶりのことでした。近況を聞かれたので、「出産を機に以前やっていたデザインの仕事はほとんど辞めて、専業主婦をしています」と伝えると、Aさんは「あなたのデザイン、とてもステキよ! たまには気分転換に仕事してみない?」と勢いよく誘ってきました。押しに弱い私は、そのままAさんの所属する団体のパンフレットを制作することになってしまいました。
夫の忠告に反発!久々の仕事に心を躍らせる
その日、帰宅してすぐ夫に、Aさんから強引に仕事を頼まれ引き受けてしまったことを話しました。すると夫は間髪入れずに「それは断ったほうがいい、Aさんの評判はよくないだろう。後々面倒なことになったら大変だぞ」と言うのです。
私の仕事を評価してくれたAさんの思いがうれしかった私は、「そんな失礼なこと言わなくていいでしょ!」ときつく言い返しました。すると、夫はあきれた様子で「仕事はそんなに簡単に引き受けるものではないよ。もし何かトラブルになっても俺は知らないから」と、冷たく突き放しました。
たしかに夫が言うことも間違ってはいないと思いつつも、約束してもらった報酬はよく、やりがいもある内容だったことで惹かれ、私は久しぶりにもらったデザインの仕事に心躍らせていました。
え? おかしい、まだ報酬が振り込まれない!
Aさんからもらった仕事はそれなりに時間とエネルギーを要しましたが、楽しく前向きに取り組みました。納期までに無事パンフレットは完成し、Aさんに見せると「あなたに頼んでよかったわ」と褒めてもらい、ひと安心。
納品を終えホッとしていた私でしたが、あるとき請求書に記入した支払い期限を過ぎても報酬が振り込まれていないことに気が付きました。不思議に思い、Aさんに連絡をすると「パンフレットの配布も手伝ってもらえる? それが終わったら支払うわ」と言うではありませんか。
私は「聞いてない……」と心の中で思いつつも、パンフレットの配布に協力しました。しかし、その後もAさんから報酬が支払われる気配がありません。体調が悪いのかもしれないと思い待ちましたが、結局Aさんからの連絡はなく、しびれを切らした私が再度電話してもつながらず音信不通に……。
その様子を見た夫に「だから言っただろう。一度痛い目に遭わないとわからないんだから」と諭されてしまい、何も言い返すことができなかった私でした。
まとめ
Aさんから仕事の報酬はいまだに受け取っておらず、電話をかけても応答してもらえない状況が続いています。Aさんに本当に何かあったのかもしれませんが、そもそも仕事の契約を書面で交わさずに、口約束だけで安易に引き受けてしまった私にも問題があったと反省しています。
何よりも、「簡単に仕事を引き受けるものではない」と強く忠告してくれた夫の話をよく聞いていれば、こんなことにはならなかったかもしれません。今回の出来事から、何でも自分の判断ですぐに行動するのではなく、夫の意見も聞いてから冷静に動くようにしようと心に決めました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:森 うめこ/30代主婦。ケーキよりどら焼き派。過干渉な実母と、音信不通気味な義母、2人との距離感に悩む。
イラスト/マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
関連記事:お金は返してもらえない!?友人のチケット代を立て替えて返金を依頼した結果、友人と音信不通に
関連記事:もらったお土産の値段があげたお土産の10分の1!?ママ友同士のお土産格差問題にモヤモヤ【体験談】
ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!