初産婦さんたちは特に、お産に対して「どのくらい痛いの?」「我慢できるのかな?」「会陰切開するってホント??」などなど、当日を迎えるまでたくさんの不安を抱えていると思います。ベビーカレンダーでもそういった内容の記事をこれまでいくつか取り上げてきましたが、なかでも関心度が高かったのは、実は「出産時のうんち」についてなんです。デリケートな話題なので、なかなか人に聞けないことですよね。
そこで、先輩ママたちを対象に独自アンケートを実施し、聞きたくても聞けなかったリアルな体験談をたくさん寄せていただきました!
恥ずかしいことではない! お産とうんちのメカニズム
お産のときにうんちが出てしまうのは、まったく恥ずかしいことではなく、ごく自然なことです。助産師のREIKOさんに、そのメカニズムについて詳しく伺いました。
「ママの体の断面を見るとわかるように、子宮と腸は隣り合わせ。お産が進んでくると、赤ちゃんの頭がママの腸を圧迫します。そのため、ママは、『いきみたい』『うんちがしたい』と訴えてくることが多くありますが、大抵はうんちではありません。助産師の『それは赤ちゃんだから。いきまないで、リラックスしてねー』という会話がよく繰り広げられます。ホント、お産あるあるです」(助産師REIKO)
出産時、うんちが出た人はどのくらいいるの?
なんと全体の約3分の1もの人が出産時の排便を経験しています。
「万が一、うんちが出てしまっても、涼しい顔で助産師が処理します。お産の際には、羊水や血液などのにおいもありますし、何より助産師が手早く処理するので、うんちのにおいもそれほど気になりませんよ」(助産師 REIKO)
とはいえ、やっぱり出ちゃったら恥ずかしい……とまだ不安が拭えないそこのアナタに、先輩ママの超リアルな体験談を一部紹介します。
「自分でわかった!」
「出たのがわかって、すみません、すみませんと何度も謝ったが、助産師さんはさっと片付けてくれていました」
「いきんだときに温かい何かが出ていた感じ。助産師さんが何度もゴム手袋を交換してた」
「痛みで正直、定かではないけど出た感覚はあった……。でも、助産師さんは何も言わなかったし、多分としか言えない……。明らかにお尻の穴から出たと思う」
「パッドを当てられてたけど、中でポロポロとしたのが出た感覚があって『出てる〜! 出てるから!』と叫んだ。助産師さんは『出てない! 大丈夫だから!』と嘘ついてごまかしてくれてたけど、ついには根負けして『ちょっとだけね! でもいいから! 気にしない!』とキレ気味に片付けてくれた。お産の方に集中してほしくてごまかしてくれてたのに悪かったなぁと反省」
「いきむ際にうんちが出そうー! と思わず叫んでしまいましたが、助産師さんがしても大丈夫! みんなしてるから! と言われて安心して思わず出してしまいました……」
「子宮口全開の一歩手前、まだいきむのを我慢していたときなのにするっと出た感覚があり、助産師さんからお尻を拭かれたので間違いないと思います……」
「うんちーと叫びながらいきんでいました……。助産師さんの手袋はうんち色に(笑)。あ、本当にうんちだったんだ、と一瞬だけ冷静になれました」
「気づかなかった…」
「1人目のときは気づかず、夫に聞いたら助産師さんがあっという間に紙で拭き取っていた、と言っていました」
「羊水なのか便なのかもよくわからなかったが、立ち会っていた母は便を助産師さんが片付けてくれていたと言っていました」
「あまりの痛みでそのときは自覚なかったが、あとで聞いたら、していたようです。いきんだときに大きなオナラも出てしまったため、痛いながらも笑いそうになってしまいました」
「出産時の写真を撮ったら、映っていました!」
「旦那さんに見られた?!」
「立ち会い出産で、夫に見られたのが一番ショック……。2人目はそれがあって、立ち会い出産せず。出そうになったときには、的確に助産師さんが肛門を押さえてくれていて、排便せずにすみました。さすが助産師さん! 夫の立ち会い出産より断然頼りになり、安心してお産できました」
「分娩室でいきんでる最中、助産師さんにササッとお尻を拭かれていた。そこで出ていることに気づいた。夫が立ち会ったのですが、ずっと出ていることに気づいてたらしい……」
「私はわからなかったんですけど、夫と私の母が立ち会いをしてくれて。産んで部屋に戻ったときに『ウンコもらしたでしょ?』って言われ、『…?』と思ったんですけど、私が踏ん張ってるときに母と夫は、先生の腕? に茶色いものがついていたのを見ていたそうで。でもそのとき、先生はやはり慣れているせいか、何も言わずにササっと片付けてくれました。でも恥ずかしいですね」
「助産師さんのプロ対応に感謝」
「いきむときに、お尻に何か当てて漏れるのを防いでくれたので、気兼ねなくいきむことができました!」
「においと感覚で出たのはわかったけれど、助産師さんがゴム手袋で取ってそのままひっくり返してしばって捨てていたのでわかった。本当申し訳なかった」
「出たような感じがあったが、スタッフの方が無言できれいにしてくれた。そしてお産に集中できるように掛け声や腰をさすってくれた」
「出そう~と言ったら出る人も多いから大丈夫だよーと手際よく処理してくれた」
「子宮口をみるときと、腟を広げるときに便がたまっていたので中から押して出してくれました。でも出産前に排便はみんなするから何も気にしないでって! 分娩中はそれどころじゃないです!」
「子宮口が今8cmというときにいきみたい感覚とものすごい便意。助産婦さんが『漏らしていいからいきまないでね!』と。歩くのも怖いのでベッドの上で排便。その後は助産師さんが拭き取ってくれて、温かいお湯で洗い流してくれました。もちろんベッドの上で。なんだか、赤ちゃんになったような、介護されてるようなそんな気持ちになりました」
「赤ちゃんが下がるたびに少しずつ出てきてた。でも3人目のときは出てくるのが嫌って言ったら助産師さんがおしりの穴に指を突っ込んで出ないようにしてくれた」
このように、気づいていた人も気づかなかった人も、お産の強烈な痛みで「そんなこと、どうでもよかった」という意見が大半でした。それに、これだけたくさんの人が経験しているのだから、恥ずかしがらなくても大丈夫。その時がきたら、気にせずお産に集中して元気な赤ちゃんを産んでくださいね。
<調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」のサービスを利用された方
調査期間:2017年12月23日 〜 2017年12月26日
調査件数:全国の育児中ママ625名(有効回答数)
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