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私より先に役職に就いた同期に「先輩ぶるな」と言われたので低姿勢で対応したら…その場が凍りついた話

私はとあるメーカーで営業職として西支店に勤務しています。久しぶりに本社で会議があり、終了後に偶然、同期のA男に出会いました。

 

久しぶりの再会

同期のA男は一般営業から主任へとスピード昇進を果たし、現在は東支店に出向中。一方で私は、彼より少し遅れて西支店へ異動し、営業活動に励んでいました。

 

「A男さん、久しぶりだね。研修以来かな?」と声をかけると、A男はどこか誇らしげに、「俺、同期で一番早く主任になったんだよ。知らなかったの?」と告げ、さらに西支店の営業成績が思わしくないことを指摘してきました。

 

「俺がいたらもっと結果を出せたのにな」などと冗談めかして言いながらも、上から目線の態度がにじみ出ています。

 

私が「そんな言い方は、西支店の皆に失礼だよ」と返しても、A男は意に介さず、「君はまだ一般営業だろ? これからは俺が先輩になるんだから、敬語を使えよ!」とまで言いだしました。

 

その場の空気は一気に重くなり、周囲の社員たちも視線を交わしていました。

 

予想外の展開

私は冷静に一礼し、「承知しました。では、ひと言だけお伝えしてもいいでしょうか?」と告げました。

 

ちょうどそのとき、西支店の同僚であるB子が通りかかり、「あ、支店長! おはようございます」と声をかけてきたのです。

 

A男は目を丸くして、「……支店長?」と絶句。そう、実は私はこの春から西支店の支店長に昇格していたのです。

 

A男は慌てて敬語に切り替えましたが、私が本当に伝えたかったのは立場のことではありません。「たしかに西支店の営業成績は課題が多いけれど、事情も知らずに社員を見下すような発言は控えてほしい」と、静かに伝えました。

 

 

それぞれのリーダー像

私が西支店に戻ってからは、チームで課題を共有し、一人ひとりへのフィードバックやロールプレイを繰り返しました。「一緒に乗り越えよう」という気持ちを大切にしながら、組織全体の底上げを図ったのです。

 

一方、A男は「自分のやり方をマネすればいい」と一方的に指示を出すスタイルだったようで、徐々に東支店の部下たちはやる気を失っていきました。

 

数カ月後、社内で人材異動がおこなわれると、西支店を希望する社員が増え、逆に東支店からは異動希望が相次ぐ結果となりました。

 

結果発表と気付き

下半期の業績発表では、西支店が大きく成果を伸ばして表彰を受けることに。A男は悔しそうな表情を浮かべていましたが、私たちは「A男さん個人は優秀。でも、リーダーはチーム全体を成長させる存在ですよね」と穏やかに伝えました。

 

その言葉にA男はハッとした様子で、自分の言動を振り返り、部下たちへ謝罪しました。それ以来、彼は少しずつ態度を改め、チームと向き合うようになっていきました。

 

まとめ

A男は失敗を通して、リーダーとしての役割を学び始めました。私自身も、支えてくれるB子やチームの存在に感謝しながら、公私ともに前向きに過ごしています。

 

ある休日、A男から電話がありました。「部下が失敗して落ち込んでいてさ……指導方法を相談したいんだけど」。私は改めて「支店の皆と仲間を大切にしよう」と心に誓いました。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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