イオリさんとユウナさんの心の隙間は埋まらないまま時間が過ぎて……。
変化した家族の形
ツムギちゃんが2歳になる前からハンバーガーショップの店員として働き始めたユウナさん。
退勤したユウナさんを、同じ店舗で働く大学生の田中君が呼び止めます。
週末に彼女と泊まりで遊びに行くことになったと言う田中君は、ユウナさんにおすすめのホテルがないかを尋ねます。
ユウナさんは戸惑いながらも、適当なホテルを紹介してその場をやり過ごすのでした。
その後帰宅したユウナさんは、郵便受けにクレジットカードの引き落としができなかった旨の知らせが入っているのを発見します。
イオリさんに手紙を渡し、「疲れたけど休む時間がない」とわざとらしく愚痴をこぼすユウナさんを、イオリさんはもの言いたげな目で見つめるのでした。
レスの問題から目を背け、ハンバーガーショップの店員という外の世界で自分を保とうとする妻と、それを冷ややかに見つめる夫――その視線の交錯に、夫婦の繊細な距離感がにじんでいました。
とはいえ、ツムギちゃんやイオリさんと離れて働く時間は、「母親」や「妻」という役割から解放され、自分自身として過ごす貴重な時間でもあります。ユウナさんにとってパートがいい息抜きになり、自分らしさや心の余裕を取り戻し、夫と向き合えるきっかけになると良いですね。
忙しさや環境の変化の中で、知らず知らずのうちに心の核心から目をそらしてしまうことは、意外とあるもの。ユウナさんのように、まずは一度、自分らしさを取り戻すことが、次の一歩につながるのかもしれません。
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