ベビーカレンダーをご覧のみなさん、こんにちは。2018年4月生まれの男の子を育てています、じゅのです。私は40歳で入籍、41歳で妊娠しました。出産時は42歳。不妊治療をしていたわけでもなく赤ちゃんを授かったのは本当に奇跡的なことでした。
今回は、妊娠糖尿病になってしまったお話の第10話、最終話になります。
ここまでお付き合いいただきまして本当にありがとうございます。
第1話で少し触れましたが、私は産後の心身が回復するまでに5カ月ほどかかってしまいました。
出産時は42歳、高齢だから回復が遅いというのもあるかもしれませんが、妊娠糖尿病になったりしたストレスからパニック発作を起こしたことが響いていたのだと思います。
では、そこからどうやって回復していったのか……。
出産直後は初めての育児でバタバタで、パニック発作のことを考える暇もないほどでした。
それが1カ月ほど過ぎたころ、糖尿病の心配はなくなったものの、睡眠不足や慣れない育児の疲れやストレスが溜まってくると、また息苦しくなってしまったのです。
思えば、妊娠がわかったときから高齢出産のさまざまなリスクに対する不安をずっと抱え続けていました。
「順調です」と言われても、どこか不安で常に神経質になっていました。
それに加えて妊娠糖尿病。
赤ちゃんを無事に産むことを最優先にして血糖コントロールを頑張っていましたが、正直、逃げ出したくなるほどのストレスでした。
そんな不安やストレスの積み重ねが、出産後に一気に噴出してしまったのかもしれません。
夫が会社に行っているときにもしも自分が倒れてしまったら、この子はどうなるんだろう?
考えるとよけいに不安で息苦しくなってきます。
あ……これはまずい……
限界が来る前に助けを求めよう!
ひとりで育児をすることに不安を覚えたので、しばらく実家に帰ることにしました。
いきなり子どもを連れて帰省することになってしまったから、実家には迷惑をかけてしまうなぁ……と思って申し訳ない気持ちでいたのですが、両親は孫と一緒に2カ月ほど楽しそうに過ごしてくれていたので、私は勝手に「これは親孝行!」と思うことにしました。
母親に育児や食事のことをサポートしてもらいながら少しずつ回復。
実家に帰省している間は両親や妹に子どもを見てもらったり、たまに来る兄夫婦にも遊んでもらったりしたおかげで、子どもはよく笑ってくれるようになりました。
ああ~、あのときひとりで無理しないで人に頼ってよかった~!
住んでいるマンションに、子どもと一緒に戻ってきたころは産後4カ月。
睡眠時間がまとめて取れるようになってきて、私の身体はほとんど回復していましたが、精神的にはまだまだ不安がありました。
そして5カ月が過ぎたころ、育児に慣れてきて少しだけ精神的余裕が生まれてきました。子どもを寝かしつけてから絵を描くことを再開しました。
もともと趣味で描いていたのですが、子どもが生まれたら忙しくてそれどころじゃないだろうと思ってやめてしまっていたんです。
自分の好きなことを少しでもできる時間が持てると、みるみるうちに精神的にも回復してきました。
子どもの成長を見守りながら、自分の好きな絵を描くことで記録する。
これが私の一番の楽しみです。
そういうことを続けていたら、パニック発作が起こらなくなってきました。
長くかかりましたがようやく自分でも回復してきた実感を得ることができました。
そして、このマンガコラム描かせていただいている今に至ります。
ここまでの体験記をお読みいただきまして、本当にありがとうございました!
この記事がどなたかのお役に少しでも立てたなら幸いです!
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師REIKO