祖母の介護に追われる両親の暮らし
両親は祖母を在宅で介護しています。祖母は認知症が進んでおり、食事や着替え、入浴など、日常生活のほとんどに手助けが必要です。
週に数回はデイサービスを利用しているものの、それでも両親は長時間家を空けることができません。介護と家事に追われる毎日は、精神的にも体力的にも負担が大きく、両親ともに「この生活も数年のことだから……」と自分たちを励ましながら過ごしています。
しかし両親もすでに高齢期に差しかかる年齢であり、その疲労は日々積み重なっているように見えます。
祖母に自分を覚えてもらえないさびしさ
私は実家を出て暮らしているため、帰省できるのは年に1~2回程度です。久しぶりに帰省しても、祖母はもう私のことを認識できません。幼いころから大好きだった祖母の記憶から、自分が消えてしまったことは、とてもさびしい経験でした。
それでも、祖母に罪はなく、老いとはこういうものだと受け止めるしかありません。目の前で祖母の記憶が少しずつ薄れていくのを感じるたび、人は誰しも老いていくものなのだと実感します。
介護を巡る社会問題と自分の将来
両親は行政の支援や介護サービスを活用しながら、なんとか介護生活を続けています。しかし、介護施設や介護職の人手不足といった問題は深刻化しており、今後さらに同じような世帯が増えていくのではないかと感じます。
そして、いずれは自分たちも介護される立場になる日が来る――そう思うと、これは決して他人事ではありません。
将来への不安は尽きませんが、少しでも不安を和らげるために、今からできる準備をしていきたいと考えるようになりました。
まとめ
祖母の介護を続ける両親の姿を見て、家族の支え合いの大切さと同時に、老いや介護が身近な問題であることを痛感しました。これからの社会では、同じような悩みを抱える家庭がますます増えていくでしょう。私もまた、将来に備えて今できることを一歩ずつ考え、行動していきたいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:山本ももこ/30代女性・会社員。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
※一部、AI生成画像を使用しています
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