初の母子2人旅は指定席で挑戦!
私の実家は遠方にあり、新幹線で帰る距離です。子どもが2歳になるころ、初めて私と子どもだけで新幹線に乗りました。
夫と一緒のときは、いつも指定席を2席予約し、子どもはまだ膝に乗せて過ごしていましたが、このときは私ひとり。2歳になる子どもをずっと膝に乗せているのは大変ですし、また自由席が混んでいて座れないと困るので、私と子どもそれぞれの指定席を予約しました。
2時間の道のりを乗り切るため、リュックの中には新幹線の中でも遊べるもの、食事やお菓子などを詰め込んで、万全の準備で臨みました。
席に着いてすぐ耳にした言葉
席に着いて、ひと息ついたのもつかの間。斜め前の席に座っていた女性2人の会話が耳に入ってきました。
「子ども乗ってきたよ……」
「うるさくされたら迷惑だよね」
ため息まじりの言葉に、胸がぎゅっと締めつけられた私。
まだ乗ったばかりで何もしていないのに、そんなふうに思われてしまったのかと思うと悲しくなり、「何かあれば直接言われるかもしれない」という不安で、出発直後から肩に力が入りました。
無事に着いたけれど、心に決めたこと
幸い、子どもはおとなしくお昼ごはんを食べたり、お昼寝をしたりと、とても静かに過ごしてくれました。けれど、私はずっと緊張していたせいか、降りた瞬間にどっと疲れが……。
このとき初めて、指定席には「必ず座れる安心感」がある一方で、席を変えることができず、相手も私も「逃げ場がない」というプレッシャーもあるのだと気づきました。自由席であれば、もし不快に感じることがあれば、お互いに移動できます。
それ以来、新幹線に乗るときにはあえて自由席を選ぶようになりました。そして、できるだけやさしそうな雰囲気の人の近くに座ることを意識。すると、「何かあれば移動すればいいのだから」と、心に余裕を持てるようになりました。
指定席は必ず座れるという安心感がありますが、状況によっては心の負担になることもあると感じた出来事でした。子どもとの新幹線移動は、座席の確保だけでなく、周りの雰囲気や自分の気持ちの余裕も大切だと実感しました。
著者:宮田 さや/30代女性。2019年生まれ・発達ゆっくりさんな娘のママ。子育ての合間に勉強し、幼稚園教諭と保育士の資格を取得。子どもと関わる仕事に憧れつつも、現実はワンオペ育児に奮闘中。趣味は旅行で、近々、旅行先で惹かれた地域に移住予定。自分にも娘にも甘めで、毎日ゆるゆる、楽しく過ごしている。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
※AI生成画像を使用しています