毎日の沐浴や授乳で手首にかかる負担が大きく、産後1カ月ごろから左手に痛みが出るようになりました。痛みに耐えながらの育児はとてもつらかったです。整形外科や整骨院などで診てもらった結果、効果のあったテーピング法についてご紹介します。
産後1カ月ごろから左手に痛みが出現
産後1カ月を過ぎたころ、左手の親指や手首を動かすと痛みが走るようになりました。あまりにも痛く、沐浴や授乳など子どもの世話もままならなくなり、整形外科を受診。その結果、ドケルバン病という親指の腱鞘炎であることがわかりました。
原因は親指の動かしすぎ、産後のホルモンバランスの影響とのこと。注射をするとラクになるとのことで、左手首に痛み止めの注射をしてもらい、「これからはできるだけ左手を使わないように」と指導を受けました。
腱鞘炎を乗り切るためのテーピング法
整形外科で痛み止めの注射をしてもらい、3日間ほどは痛みが少し落ち着いていましたが、その後また以前のような痛みが出てきたのです。できるだけ左手を使わないようにと言われましたが、子どもの世話をするのに手を使わないわけにはいきません。そこで私は知り合いの整骨院に相談し、下記の効果的なテーピングの仕方を教えてもらいました。
親指の動きを制限するように親指の爪の下辺りから手首にかけてまっすぐにテーピングテープを貼る
たったこれだけですが、親指の動きが制限されるため、このテープ1本で親指への負担が軽減し、痛みが軽くなって育児もしやすくなるとのことでした。
2カ月で痛みはラクに、子育てもラクに
テーピングをおこなうと親指の動きが制限されるせいか、我慢できるほどの痛みへ変化していきました。そしてテーピング法を続けて2カ月ほど経ったころ、左手の痛みがずいぶんとラクになったことに気がつき、テーピングを外して1日過ごしてみることに。
軽い痛みを感じるものの、テーピングがなくても抱っこや育児がつらくないのです。今までは左手の痛みを気にしながらの育児でしたが、やっと痛みが治まり集中して育児に取り組めるようになりました。
整形外科や整骨院などいろいろと診てもらいましたが、私にはテーピング法が効果がありました。育児中は自分の体を労わることが二の次になってしまいがちですが、腱鞘炎はしっかりと治さないとまたぶり返す人が多いそうです。後回しにせず、早い段階で治療や対処をしてよかったと思います。おかげで今は痛みを気にすることなく、育児を楽しむことができています。
著者:塚田さき
0歳男児の母。普段は作業療法士として訪問看護ステーションで勤務、現在産休中。自身の体験をもとに、主に体験談を中心に執筆している。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。