私は現在、アメリカのミシガン州で夫と1歳6カ月の娘と3人で暮らしています。娘が離乳食後期のとき、離乳食の内容にとても苦労しました。いろいろな体験談やネットの情報を見ては娘と比較して不安になるばかり。どうしたらいいのか迷った、私の離乳食最大のモヤモヤ期についてお伝えしていきます。
うちの子は噛めるよ! そんな言葉で不安に
離乳食後期に差し掛かったころ、娘がちゃんと噛まずに丸呑みしたり詰まらせたりすることがよくありました。同じ月齢の子どもを持つ友人に話してみると、「うちの子は硬いものもしっかり噛めるよ!」と、どのようなものを噛めるかを聞かされ、さらに不安になってしまったのです。
ネットで離乳食の記録を掲載しているブログを読んでは、同じくらいの月齢の子どもがパンなどをじょうずにちぎって食べている姿を見て、娘と比較して落ち込んでしまいました。
焦ってイライラし、詰まってはヒヤヒヤ
娘はまだ前歯しか生えていなかったのですが「試してみたらうまくいくかも!」と、友人やブログの内容をまねて、野菜スティックや食パンスライスをそのまま与えてみました。結局娘は噛めずにポイッとしてしまったり、運よく一口分は前歯でかじれても丸呑みして詰まらせたり……。かなりヒヤヒヤしました。
食パンを自分で口の中にグイグイ押し込んで、オエッと出してしまったときもあります。噛めないことにイライラし、むせたり詰まらせたりすることにヒヤヒヤし、私の心配は募るばかりでした。
娘の食べたいものは何? 好きなものは何?
私が悩んでいると、夫から「無理に噛ませなくていいんじゃない?」と言われました。胸に痛い言葉でしたが、私も疲れてきていたので無理はやめようと思えたのでした。
振り返ると離乳食を進ませることに必死で、娘が今どのようなものを食べたいのか?という大事なことを忘れていました。みんなと同じようにやらなきゃという考えから、娘の目線に立ってあげることができていなかったのです。
成長と共に娘のカミカミに大きな変化あり
しばらくは様子を見ながら、うまく噛める柔らかいものを主に食事を進めました。このころは他の子どもがどのようなものを噛めるかをネット検索することもなくなりました。
1歳半で奥歯が生え始めてからは噛めるものが増えていき、手先もじょうずに動かせるようになりました。食パンを一口大にちぎる、フォークやスプーンもじょうずになるなど、噛むという能力以外の成長も見られ、ホッとするとともにうれしく思っています。
自分の娘と他の子どもを比較し、噛むことばかりに気を取られて焦っていましたが、成長と共にじょうずに食べられるようになりました。やはり食事はゆったり楽しく進めていくことが大事だなと実感させられました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家や保健師に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:岡みちこ
アメリカ中西部の小さな町で日本人の夫と1歳の娘の3人暮らし。アメリカの子育て事情や、自身の妊娠・出産・子育てに関する体験談について執筆中。