友だちと旅行に行った彼
彼が遊びに行く日はちょうど給料日前でした。しかし彼は「友だちの家だから宿泊費もかからないし、お金の心配はないよ」と言い、楽しそうに出発していきました。
そして何事もなく予定の2泊3日を終え、帰宅してきた彼は「久しぶりに友だちに会えて本当に楽しかった〜。これ、かわいいでしょ?」と、友だち数名でお揃いで買ったと言うご当地キーホルダーを見せてくれました。うれしそうに笑う姿に、私も微笑ましい気持ちでした。
ご当地キーホルダーは「2人分」?
その数日後、私が部屋の掃除をしていると、うっかり彼のかばんを倒してしまいました。急いで中を整えようと手を伸ばすと、かばんからはくしゃくしゃになったレシートが。
そこには、ご当地キーホルダーの名前と「数量2」という文字が印字されていました。彼は友だち「数名」と買ったと言っていました。2名でもおかしくないはずなのですが、なんだか妙な嫌な予感がした私。
そして彼がつけているキーホルダーについて、聞いてみることにしました。「このキーホルダーって、みんなそれぞれ自分で買ったの?」と。すると彼は、「そうだよ。みんな自分の好きな色を買ったんだよ」と答えました。そこで「ならば、2人分なのかおかしいのではないか?」とモヤッとしてしまって……。
私の知らないお金
それから数日が経ったある日、私は最寄りのコンビニで彼の職場の人と遭遇しました。比較的仲が良いこともあり、しばらく話をしていると「彼、この前10万円を前借りしてたけど、旅行でも行ったの?」と、身に覚えのない話をされました。
私は彼に真相を聞くために足早に帰宅することに。彼は私の話を聞くと「あー、あれは遊ぶお金で……」と言葉を詰まらせると、話題をすり替えるように「ってか、お前らはなんで仲良く話してんだよ! 」と苛立ちを見せました。
結局、彼ははぐらかすばかりでしたが徐々に辻褄が合わなくなり、「友だち数人」というのは嘘で、「女性と2人」の旅行であったことやキーホルダーは女性の分も合わせて購入したことを認めました。
彼のことが許せず怒ってしまった私でしたが、次第に「レシートをとっておくなんて本当に詰めの甘い男だな」と呆れてしまったことを覚えています。
著者:榊原愛七/30代女性・1児の母。看護師・カウンセラー兼、恋愛エピソードを執筆するライター。
イラスト:もふたむ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!