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「地元が同じだね」何気ない会話の後…後輩の様子が一変!?急に避けられることとなった理由は

僕と彼女は、職場の先輩後輩関係です。僕が勤める会社に中途入社として彼女が入ってきて、僕が彼女の教育係となったことで関わるようになりました。ただ、急に彼女から冷たい態度を取られるように。「何か嫌なことをしてしまっただろうか」と自分の行動を顧みては不安でいっぱいでした。そんな状態から、どう距離が縮まったのか、僕の経験をお話しします。

何気ない会話の後、急にそっけなくなった後輩

彼女と初めて顔を合わせた際の印象は、「雰囲気もよく、しっかりしていそう」でした。彼女もにこやかに挨拶をしてくれ、僕も「丁寧に教えなければ」という気持ちに。そんなある日、上司と彼女と僕の3人で交わした何気ない会話の中で、僕と彼女の「地元が同じ」ということがわかりました。仕事上ではそういったプライベートな話は一切していなかったので、同郷だとわかり、とても親近感が湧きました。

 

しかし、この一件以降、彼女の態度が一変したのです。

 

話しかけても、挨拶をしてもそっけなく返されて、本当に必要なやりとり以外は避けられているように感じました。このときの僕は、理由がまったくわからず、「何か嫌な思いをすることをしてしまっただろうか」と不安でいっぱい。ただ彼女にどうしたのかと聞く勇気もなく、ぎこちない関係がしばらく続きました。

 

彼女が打ち明けてくれた本音

数週間後、残業を終えた帰り道。最寄り駅……僕らにとっての地元の駅の改札前で、なんと彼女と鉢合わせしました。驚きながらも軽く挨拶を交わし、とはいえ彼女とはぎこちない雰囲気になっていたので、「じゃあ…お疲れ様です」と僕がそのまま去ろうとすると……彼女から「待ってください。少しだけ、お話ししてもいいですか?」とひと言。

 

駅前のベンチに並んで座ると、彼女は「先輩(僕)に失礼な態度を取っていて申し訳ありません」と頭を下げ、俯いたまま静かに語り出しました。

 

「実は、学生時代にいい思い出がなくて、地元が好きではないんです。先輩が同じ出身と聞いて、昔の嫌な思い出がよみがえってきてしまって……」。

 

そのため、僕と関わるのが怖くなってしまったと、これまでの行動の理由を明かしてくれました。この日は、たまたま実家に寄る用事があったとのこと。地元がトラウマで、今は地元から電車で約1時間ほど離れた距離でひとり暮らしをしており、そこから通勤していることも教えてくれました。

 

彼女に何があったのか理由がわからず不安だったため、このとき少し心が軽くなった感じがしました。「伝えづらかったと思うけれど、教えてくれてありがとう」と伝えると、彼女は小さく笑ってくれました。

 

急に距離が縮まった

それ以降、職場での彼女の態度が少しずつ変わっていきました。以前のように避けられたり、そっけない態度を取られたりすることもなくなりました。

 

楽しく雑談も交わせるようになって、気づけばよく一緒にランチへ行ったり仕事終わりに飲みに行ったりするほどに。2人で食事をする中で、彼女は「学生時代、同級生たちから見た目が原因で嫌がらせをされていたこと」「地元から離れたい一心で、地元から離れた大学に進学したこと」「イメージチェンジも頑張ったこと」「それでも両親とは会いに行ける距離で暮らしたいと、今のところに住んでいるということ」など、自分のことを明かしてくれました。彼女の、学生時代のつらい経験や地元にまつわる思いを聞くたびに、僕は彼女の背景を理解できた気がしました。

 

もちろん、こういった話だけでなく、たわいもない話もたくさんしました。そんな中で「先輩といると、不思議と落ち着きます」と言われたときはさすがに照れてしまいました。先輩としてちゃんとできているか不安だったので、彼女の言葉がうれしかったのです。

 

ただ、実はこの言葉は彼女にとっては「先輩として」褒めたのではなかったようで……。なんと、彼女のほうから「お付き合いをしてもらえないか」と告白されたのです。まさかの言葉に驚きました。

 

そんな僕たちの今

そして今、僕たちは恋人同士として交際を続けています。社内での先輩後輩関係も変わらないので節度を保ちつつ、週末には映画を観たり、デートをしたり。彼女は地元が苦手ということもあって、だいたい遠出をし、僕が彼女の家に行くことが多いです。ごくごく普通だけれど、穏やかであたたかい時間を過ごしています。できればこれからも彼女の笑顔を守っていきたい……そう思っています。

 

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 


 

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