ホワイトデーに彼がくれたのは…
迎えたホワイトデー当日、仕事帰りに会うと彼から「はい、これ」と差し出されたのは、小さな紙袋でした。中身を開けてみると、入っていたのはかわいらしいラッピングのお菓子……ではなく、なぜか高性能の電動歯ブラシでした。
一瞬言葉が出ず、驚きで固まってしまった私。彼は真顔で「前に歯ブラシをそろそろ替えたいって言ってたから」と説明してくれました。たしかにそのような話をした覚えはありますし、気づかってくれたのも伝わります。とはいえ、ホワイトデーというロマンチックな日に実用品を選ぶ発想が私にはなく、衝撃を受けました。
戸惑いながらも正直な気持ちを伝えると、彼は少し焦った様子で「プレゼントって役に立つものが1番だと思ってた」とポツリ。その価値観の違いに驚きつつも、思わず笑ってしまって。その場は穏やかな空気のまま終わりました。
後日、この出来事をきっかけに「イベントやプレゼントでは何を大切にしているか」を話し合った私たち。私は気持ちや雰囲気を重視し、彼は実用性を重視しているのだとわかり、お互いに理解が深まりました。ホワイトデーの贈り物1つでも、価値観の違いははっきり表れるものだと実感しました。期待を押し付けるのではなく、事前に気持ちや考えを共有することの大切さを学んだ、忘れられないホワイトデーの思い出です。
著者:田原莉子/30代女性・パート主婦。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)
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