あまりにもやさしすぎる彼
彼はとても穏やかでやさしく、私が少し引いてしまうほど尽くしてくれるような人でした。関係が変わると扱いも変わることがありますが、カップルになってからも変わらずでした。
しかしカップルになり数カ月が経ったころ。それまでの彼が嘘であったかのように、言動が悪くなったりすぐに怒ったりするようなことが増えたのです。
穏やかでやさしい彼しか知らなかった私からすると、まさに「豹変した」という表現がぴったりでした。
「俺は何も悪くない!」とキレる
次第に、好きになったころの穏やかでやさしい彼はほとんど見られなくなりました。それでも、怒って暴言を吐いてしまうのは誰にでもあることだと、このときの私は、彼の変化をそれほど深く考えていませんでした。
しかし、イライラがピークに達すると彼は物に当たったり、私に物を投げつけたりという周囲の物に当たる行動を取るように……。
もちろん人にはそれぞれ怒りポイントがあるかと思いますが、彼の場合は、「理解できないこと」があると怒りのスイッチが入ることが多かったです。そのため、言い合いやケンカをして怒るというよりも、自分の思い通りにならないとイライラし、物や私に向かって発散していました。
幸せになれないと目が覚める
キレるとすぐに物に当たってしまう彼。物を投げつけられることも増え、それは、小さな物からガラス灰皿といった危ない物まで。私は体に傷や青あざがどんどん増えていきました。
身の危険を感じていましたが、彼への愛情がありました。ただ、私の体の傷や青あざを見た周囲から「早く離れたほうがいい」と言われ、「この先、彼と一緒にいても楽しくないし、幸せになれない」とようやく目が覚めたのです。そして、私は彼との別れを決断しました。
盲目的に見ていたり依存していたりすると、相手のことをきちんと見られないもの。そうして自分の心の声を聞き逃してしまうことも少なくないなと感じました。そのため、どんな恋愛も、冷静に見極めることが大切だと学んだ恋愛となりました。
著者:柳瀬蓮/30代女性・元キャバ嬢ライター。約10年、夜職に勤務しその経験を基に現在はコラムやエッセイ・シナリオライターとしてさまざまな記事や脚本を執筆している。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
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