みなさんは、ファミリーサポートというサービスをご存知ですか? 出産をすると書面等の案内で耳にする方もいらっしゃるかもしれません。今回は、私がファミリーサポートを利用するにあたり、どのような手続きをおこなって、どのような方に子どもを預けたのか、利用した感想などをお伝えしたいと思います。
登録するきっかけは「万が一のため!」
夫が転勤族になり、引っ越した先で第一子を出産しました。出産してしばらくの間、実両親が来てくれていたため心強かったのですが、両親が帰って親子3人の生活に慣れてきたころ、翌年にまた引越しをすることになりました。
0歳の子どもを連れ、知り合いが誰もいないなかで、私が動けなくなったときに子どもを預けられるようにしておきたい! そう考えて登録したのがファミリーサポートのサービスです。
選んだ理由としては、車が自宅にないので、自宅で子どもを預かってくれるということと、一般的なベビーシッター料金よりもはるかに安いということでした。
登録は市の社会福祉協議会へ
ファミリーサポートのサービスは市区町村が運営しています。私が登録したファミリーサポートの手続きは、実際に社会福祉協議会の事務所へ足を運ぶ必要がありました。書類の手続きや実際の利用方法を説明していただき、登録が完了します。
登録費用はかからず、こちらで用意するのは印鑑と、登録証で使用する顔写真(運転免許証サイズ)だけです。更新料もかからないので、費用が発生するのは実際に利用したときだけという仕組みになっています。
今回私が登録したのは子どものお世話を依頼したい「お願い会員」というもので、この他に依頼を請け負う「まかせて会員」の登録もありました。
実際の利用前には打ち合わせがあるので安心
登録が完了すると、ファミリーサポートセンターの担当の方が最寄りのまかせて会員さんへコンタクトを取り、直近の依頼希望日で調整がつくか、確認を取ってくれます。私は利用日が決まっていなかったので、まかせて会員さんの連絡先を伺い、後日連絡するという流れでした。
センターの方が先に話をしてくれているので、初めて電話をかけたときはとてもスムーズに話が進みました。このときにお話しするのは事前打ち合わせの日程についてです。
子どもを預ける日よりも前に、まずまかせて会員さんのお宅に伺い、子どもに関することの情報共有や預ける日の料金計算などを確認します。
どんな方なのだろうと身構えていましたが、とても気さくで、児童館のお遊び教室などでボランティア活動をしていらっしゃる子どもが大好きな方で、少しお話ししただけですぐに打ち解けることができました。
「ひとりではない」という心強さ
私がファミリーサポートのサービスを利用したのは、登録してから1年間の間で1回だけです。どうしても体が痛くて整体院に行くための用事でしたが、平日の日中にひとりで出かけられる身軽さには感動を覚えました。2時間30分の依頼で1,750円という価格も助かりました。
そして何より、夫が仕事に出ている平日はワンオペ育児になるなかで、子どもを預けられることが本当にできるのだと安心できました。
保育園の送迎やお留守番など、いろいろな理由で利用ができるファミリーサポートですが、いざとなったら助けてくれる人がいると実感できたことで、心がとてもラクになりました。
著者:歌 啓子
1歳男児の母、転勤族の妻。子育てはフランス流を実践、夫は息子の爪切り以外はすべてこなせる育メン。2018年9月より在宅勤務にて復職し、転居先の地で友達作りに勤しんでいる。
※ファミリーサポートはお住まいの区市町村によって利用可能なサービスが異なりますので、詳細は区市町村へお問い合わせください。