おいばかりをかわいがる…義母へ次第に違和感




結婚を機に仕事を辞め、義実家の近くで新生活を始めた友人は35歳で妊娠。土地にも人にも慣れない中での妊娠は不安も多かったそうですが、おなかの赤ちゃんの性別が女の子だとわかり、うれしい気持ちで義母に報告しました。
しかし、義母から返ってきたのは「女の子かあ……」という、どこか残念そうなため息混じりの反応。友人は耳を疑い、一瞬言葉を失ってしまったそうです。「期待していたのは男の子だったのかな?」というモヤモヤを抱えつつも「孫が生まれれば大丈夫だろう」と自分に言い聞かせたそうです。
しかし出産後、義母の態度は徐々にあからさまになっていきました。義兄の息子たちにはブランド服や高価な知育玩具をプレゼントする一方で、娘にはお下がりのおもちゃばかり。親戚での集まりなどでも、おいっ子たちばかりをかわいがり、娘にはほとんど関心を示さない様子が目立っていました。次第に義実家との交流が憂うつなものになっていったといいます。
ついに娘が涙…義実家との距離を考え直す
そういう状況が数年間続いたある日、義母が義弟家族を連れて、娘が前から行きたいと言っていたテーマパークへ出かけていたことが判明。その話を聞いた娘は「なんで私は誘ってもらえなかったの?」とぽつりとつぶやき、しばらくしてから「私も行きたかった……」とぽろぽろと涙を流したと言います。
その姿を見た友人は胸が張り裂けそうになり「これ以上、この子に悲しい思いはさせたくない」と強く感じたそうです。それまで義実家との関係を円滑に保とうと、何かと我慢し、努力してきましたが、この出来事をきっかけに夫とも相談し「もう義実家には行かない」と決意。日ごろから続いていた扱いの差への我慢が、この出来事で限界を迎えたのでした。
不平もらす義母…それでも娘の笑顔が一番!
その後、友人家族は「私たちだけで行こう!」と家族3人でのテーマパーク旅行を計画しました。ちょっと奮発して、ホテルは娘の大好きなキャラクターをモチーフにしたコンセプトルームに宿泊。当日は娘の「これに乗りたい!」という希望をできるだけかなえようとアトラクションを巡り、大好きなキャラクターのグッズも買いました。
「パパママありがとう!」と満面の笑顔を浮かべる娘の姿を見て、友人は「これでよかったんだ」と心から思ったそうです。「もし義母や義弟家族と一緒だったら、私は気をつかって疲れてしまっただろうし、娘もこんなに楽しめなかったかもしれない」とも話してくれました。
その後も義母からは「親戚の集まりに顔を出さないなんて非常識だ」と夫に何度も連絡がありましたが、夫も「娘の笑顔が一番大事」と味方でいてくれたそうです。翌年には第二子となる男の子が生まれ、長期休暇には家族4人で旅行に行くなど、気兼ねのない幸せな時間を楽しんでいるようです。
まとめ
これまでは「家族だから」という理由で我慢を重ねていた友人が、娘の涙をきっかけに、初めて自分たちの気持ちを優先しました。家も近く、義実家との関係を見直すのはとても勇気のいることですが、友人夫婦にとって何より大切なのは娘の笑顔。「あのときの決断に後悔はない」と話してくれた友人は、心からすっきりした様子に見えました。
私たちも、しがらみに縛られることなく、自分たちにとって幸せな関係や大切な時間を選ぶ勇気を持っていいのかもしれません。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:小田 栞/30代・パート主婦。同い年の夫と2023年生まれの好奇心旺盛な女の子との3人暮らし。子育てと仕事に追われながらひとり時間を捻出できないかと日々模索中。
マンガ/あさうえさい
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
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