駅員さんに助けられて今は…

私は生まれてからずっと地元で暮らしていたのですが、仕事の都合で突然上京することになりました。都会にあまり良い印象を持っていなかったので「都会の人たちはみんな冷たい」というイメージを持ったまま新生活がスタート。当時、電車で通勤していたのですが、都心部の乗り換えに慣れず、まだ入社して間もないというのに遅刻しそうになって半泣きになっていました。
オロオロしている私を見て、駅員さんが「どうしました? 乗り換え方がわからないですか?」と声をかけてくれました。私はすがる思いで質問し、駅員さんは不慣れな私にもわかりやすいように身振り手振りを交えて教えてくれました。業務の一環だとは思いますが、「都会にもやさしい人っているんだな」と感動してしまいました。
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仕事とはいえ、正直都会で暮らす自信がなかったのですが、この出来事がきっかけで「ちょっと頑張れるかも……」と思えて、今でも何とか踏ん張れています。はたから見ればささいなことかもしれませんが、私にとってはそれが今でもエンジンのような活力になっています。
著者:増田まと/30代女性・会社員
イラスト/きょこ
うまくいかない就活の最中に

私が大学生でアルバイトをしていたときのこと。そのとき私は就活中だったのですが、持病があることもあり、なかなか面接にすらこぎつけられず、うまくいきませんでした。不安に駆られた私が、「一生フリーターでも生きていけるのかな」とつぶやくと、アルバイト先の店長が「全然大丈夫だよ!」と言ってくれました。
ささいなひと言でしたが、私にとっては感動するくらい安堵が大きく、もっとラクに生きていいのだと思えました。
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私はいまだにフルタイムで働いたことはありません。やろうと思えばできるのかもしれませんが、体調のことを考えて今は身の丈に合った生活をしています。時短での勤務でも、生きていけるものですね。
著者:山田のりみ/30代女性・主婦
イラスト/きりぷち
突然、修学旅行生に声をかけられて

とても気持ちが落ち込んでいたある日、気晴らしに散歩がてら近所の神社へ。私はコスプレが趣味で、そのときはゲーム「ストリートファイター」の女性キャラクターのコスプレをしていました。そこにたまたま沖縄から来ていた修学旅行生に、「よかったら一緒に写真を撮ってもらえますか?」とお願いされたのです。
人生で初めての出来事だったので、一気にテンションが上がり、それまでのモヤモヤが晴れた気がしました。その後も修学旅行生と雑談で盛り上がり、これも一生の思い出になりました。
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この出来事をきっかけに自分に自信が持てるようになり、もっと仕事もプライベートも頑張ろうと思えました。
著者:中川セシル/40代女性・モデル
イラスト/まげよ
まとめ
誰かの何げない言動が無意識に自分に影響を与え、時には行動や気持ちに強く反響することってありますよね。誰かが困っているときや落ち込んでいるとき、さりげなくフォローできる人間でありたいものですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
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