「Sugakiya(スガキヤ)」ってどんなお店?

東海地方、とくに愛知県のスーパーやショッピングセンターでよく見かけるラーメンチェーン「スガキヤ」。買い物のついでに立ち寄れる気軽さが魅力で、地元では子どもからお年寄りまで、幅広い世代に親しまれています。
私自身、子どものころは「お昼はスガキヤね」と母に言われるだけで、退屈な買い物の時間が一気に楽しみに変わったのを覚えています。
店に漂う独特の香り、運ばれてくる白いスープのラーメン、そのすべてが特別な体験だったのです。
大人になり親となってからは、子どもとセットメニューをシェアしながら食べるのが小さな幸せでした。手ごろな価格で家族みんなが満足できる、ありがたい存在なのです。
他にはない!白い和風とんこつスープ

スガキヤの看板は、和風だしを効かせた独自の「和風とんこつスープ」。とんこつというと濃厚でこってりした味を想像しますが、スガキヤは不思議なくらいあっさり。食べやすさとクセになる風味が特徴です。

今回注文したのは「特製ラーメンセット」税込960円。
大盛りチャーシューと半熟たまご入りの特製ラーメンと
・五目ごはん
・サラダ
・デザート
の中から好きな2つを選べます。
このボリュームで1000円以下、ラーメン単品なら税込430円という価格設定にも驚きです。
さらに、「デザートは食後に提供しますか?」と店員さんが気づかってくれるなど、細やかなサービスも嬉しいところ。
スガキヤ名物・ラーメンフォークと五目ごはん

スガキヤを語るなら欠かせないのが「ラーメンフォーク」。
麺とスープを一本で食べられるように作られたオリジナルのカトラリーで、子どもの頃はこれを使うのが楽しくて仕方ありませんでした。

そしてもうひとつの名物が「五目ごはん」。油あげ、にんじん、たけのこ、ごぼう、しいたけを使った甘めの炊き込みごはんで、これだけでもおかわりが欲しくなる美味しさです。
だから、いつもセットで注文してしまいます。
美味しくて人気の混ぜご飯。実は家庭で作れる「おみやげ五目の素」も販売されているんですよ。
世代を超えて愛され続ける理由

スガキヤの麺はやわらかめで、スープもあっさりしているため、小さな子どもからお年寄りまで安心して食べられます。だからこそ「家族で分け合えるラーメン」として、長く地域に愛されてきたのでしょう。
私にとってスガキヤは、子ども時代の記憶から、親となった今の思い出までをつないでくれる存在です。愛知県民にとっては日常に寄り添う「ソウルフード」。
そして県外から訪れる人にとっては、味噌カツやひつまぶしに並ぶ“名古屋めし”のひとつと言えるでしょう。
愛知県を訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてください。派手さはないけれど、食べ終えたあとに「また来たい」と思わせてくれる、不思議な魅力がそこにあります。
※価格などの情報は記事公開当時のもので、変更となる場合があります。また店舗により在庫の状況も異なりますのでご了承ください。