息子の成長をお祝いするイベントごとは私たち夫婦はもちろん、おじいちゃん・おばあちゃんにとっても楽しみの一つ。2月中旬に生まれた息子は、寒い時期をはずして3月末にお宮参り、4月にお食い初めをして、さらに5月5日は初節句のお祝いと、あまりに立て込んでいたので、うれしい反面大変でした。
イベントは準備が大変
息子は初孫だったため、お互いの両親が楽しみに集まってお祝いしてくれるのはとってもうれしいことだったのですが、その分準備も大変。お宮参りではフォーマルな服装や慣れない赤ちゃんを連れての外出が思ったより大変で、外で会食をしましたが終わった後はぐったりでした。
お食い初めは私の実家で母に手伝ってもらって手作りで準備しました。簡単ではありましたが、大人6人分の食事とお食い初め膳を準備するのはとっても大変で、またまた終わった後にぐったり。
お食い初めが終わって間もなく、今度は差し迫っている5月5日の初節句はどうしようと悩むことになりました。兜を飾ったり、みんなでごはんを食べるならお店を考えなくちゃ。家で作るとなると準備もあれこれ大変。考えているとそれだけで少し疲れてしまいました。そこで、初節句は思い切ってお茶会にしてしまおうと思ったのです。
お茶会スタイルの初節句の準備
それぞれ食事は済ませて、14時に私たちの家に集まってもらいました。事前に準備したのは、部屋を掃除して兜と室内用こいのぼりと菖蒲の花を飾ったこと。そして軽食として大人用のケーキを買って、オープンサンドを用意。オープンサンドはフランスパンを切ってチーズやスモークサーモン、ハーブを乗せるだけなので夫に手伝ってもらい、おいしい緑茶と紅茶・コーヒーなどもそろえておきました。
おじいちゃん・おばあちゃんは手ぶら来てねと言っても絶対何か買ってくるので、それなら柏餅を買ってきてと事前に伝えておきました。
そして私の最も重要な準備は息子のコンディションを整えること! お昼過ぎに目覚め、みんなが集まる前に授乳が終わって睡眠もおなかも満たされてごきげん! という状況になるように頑張りました。
初節句はゆったりした雰囲気で大成功!
みんなが集まってお茶会スタイルの初節句がスタート。息子もばっちり起きてごきげんにしている姿を見ながら、和やかな雰囲気でした。食事を食べなくていい分、写真を撮ったり、息子を抱っこしたりとみんながゆっくり過ごすことができました。
そして、よかったのがお宮参りとお食い初めで撮った写真、生まれたときの写真や足形などのグッズを置いておいたことです。生後3カ月だけどもうこんなに大きくなってるねとみんなで息子の成長を喜び、思いを共有することができました。
2時間くらいで解散しましたが、もっと長い時間経っているかと思うくらい、とてもゆっくりと初節句をお祝いすることができました。おじいちゃん・おばあちゃんも孫といっぱい接する時間があってうれしかった、と大満足でした。私も終わった後の片付けも少なくとてもラクでしたし、行事のたびに毎回ぐったりしていたのが嘘のように元気でした。
初節句でおじいちゃん・おばあちゃんも呼んで、となると会食をする場合が多いなか、思い切ってお茶会にしてみたところ、思いの外ゆっくり時間を過ごすことができてよかったです。おじいちゃん・おばあちゃんも一番の目的は孫といっぱい接したいということなので、食事をしない分、ゆっくり抱っこしたり写真撮ったりできてよかったと言っていました。何より私も準備に追われることなく、終わったとあともぐったりすることなく楽しむことができました。お茶会スタイルの初節句にしてよかったと思っています。
著者:山下 ひいこ
一児の母。看護師・鍼灸師の資格を持ち、逆子治療やマタニティケアなどを行っている。自身の経験を生かし、不妊や妊娠・育児に関する体験談を中心に執筆活動を行う。