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「低学歴は帰れ」内定式で僕の学歴を勘違いした同期と上司。お望み通り帰った結果、2年後に再会し!?

大学を卒業し、複数の企業から内定をもらった僕。その中からA社に入ると決め、内定式に出席したのですが、想像していたものとは違い……。

学歴主義の内定者たち

開始10分前に内定式の会場に入った僕。すでに先に来ていた内定者3人は、ドリンクを片手に立ち話をしていました。僕もあいさつをして話に入ろうとしたのですが、そこにいる人たちは同じ有名大学出身のようで……。

 

「やっぱりT大学卒業の人とは話が合うなぁ」

 

「わかるー! 話のレベルが一緒なんですよね。一般人と話していてもつまんないもん」

 

このような大学の話で盛り上がっており、「うーん、なんだか居心地が悪いな……」と思っていると、3人が僕のほうに近づいてきました。

 

「こんにちは〜! あなたはどこの大学出身なの? もしかして、T大だったりする?」

 

僕は「残念だけど、僕はT大ではないんだ」と返事。すると、3人は苦笑いをしながら「そうなんだ……」とひと言。

 

微妙な空気になってしまい戸惑っていると、営業部の部長が「君たち、T大なんだって?」と僕たちに声をかけてきました。「僕は違います」と言うと、部長は「よくうちの内定を取れたね。うちの会社はT大卒の人間が多いんだよ。ちゃんと他の内定者たちと話せているか? 低学歴は不要だから、帰ってもいいぞ」とバカにしてきたのです。

 

さらに、部長は持っていたビールをこぼし、僕にかかってしまったものの、「あ〜、すまんね!」と言いながらニヤニヤ。

 

僕はさすがに耐えられなくなり、「学歴主義には賛同できません。失礼ですが、僕はこの会社で頑張りたいとは思えないので、内定は辞退させていただきます」とはっきり告げ、会場を出たのでした。

 

実は僕の出身大学は…

それから僕は、A社の内定を辞退し、就職活動を再開。すぐに、A社と同じ業界の企業に入社しました。

 

それから2年が経過したある日、僕は上司と一緒に業界内のコンペに参加。すると、内定式で僕のことを笑ってきたT大卒内定者の1人と営業部の部長がいたのです。

 

僕の姿を見た2人は、さっそく近寄ってきて、「久しぶりだね! 内定を辞退したのは、やっぱりT大卒の内定者と話のレベルが合わなかったからかな?」と声をかけてきて……。

 

僕が言い返そうとしたそのとき、僕の上司が口を開きました。

 

「学歴をひけらかしてマウントを取ることこそ、低レベルな会話だと僕は思いますけどね。ちなみに、彼は僕と一緒の海外のH大卒ですよ」

 

そう、実は僕は、T大よりも入学の難易度が高いH大卒なのです。ただ、学歴主義には反対のため、自分から大学の話を出すことはしてきませんでした。そのため、A社の人々は、僕がT大より偏差値が低い大学出身だと勘違いしていたのです。

 

上司のおかげで救われた僕

僕がH大卒だと知った2人は、「えっ……」と驚愕。顔を真っ赤にしながら、「お、お互いに今日のコンペは頑張りましょう」と去って行きました。

 

その後、僕と上司は無事にプレゼンを終え、翌日、わが社の企画が採用されたのでした。

 

僕は上司に、「昨日はいろいろとありがとうございました」とお礼。上司は、「A社の社員はひどかったが、あの人たちのおかげで、君はうちに来てくれたわけだから、ある意味感謝しないとな」と笑ってくれ、僕はとても救われたのでした。

 

よりこの会社の戦力になれるよう、仕事を頑張りたいと思います!

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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