授乳中、突然親戚の男性が!
式の途中で娘が泣き出し、私は親族控室に戻って授乳することにしました。人の気配もなく、静かな部屋で「誰も来ないだろう」と油断。授乳という行為自体にはもう慣れていて、家と同じ感覚で胸を丸出しで娘を抱き上げ授乳していました。
無事に授乳ができた、と安心したその瞬間、ガラリとドアが開き、なんと親戚のおじさんが入ってきたのです。お互いの視線がぶつかり、一瞬で時間が止まりました。
あわてて隠しましたが、娘は突然おっぱいを奪われて大泣き。おじさんは顔を真っ赤にして退室し、私はその場で固まったままでした。
恥ずかしさの中にあった気づき
この出来事はおじさんの口から親族に伝わっていたようで、「いやあ、びっくりしてね」と笑い話になっていた様子。式の後、「大変だったね」と苦笑いされるたび、恥ずかしさがぶり返し、胸の奥が少しモヤモヤしました。
見られた恥ずかしさに加え、そのことを話されたことで余計に恥ずかしさが倍増した私。話さなくてもいいのに……そんな思いと同時に、自分の油断を改めて責めていました。
今考えると、授乳という母としての日常が厳かな場の空気を忘れさせ、慎重さを失っていたと思います。以来、どんな場所でも油断せずに授乳ケープを持ち歩くようになりました。
授乳に慣れすぎたことで起こったハプニング。あの気まずさは、今となっては私に大切な気づきをくれた思い出です。母としての行動と周囲への配慮。その両方を学んだ経験でした。祖父もきっと、あのときの私を見て「それも成長の一歩だな」とやさしく笑ってくれている気がします。
著者:御法川 元子/30代女性/2015年生まれの女の子の母。子どもが生後4カ月のころから企業の広報担当として働いているワーキングマザー。パニック障害を患いながらも明るい性格で元気に毎日過ごしている。波瀾万丈な人生だが、明るく楽しくをモットーに! 趣味は音楽鑑賞・カラオケ。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)
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