沐浴の時間は、親子が触れ合える楽しい時間です。ただ、沐浴をするときに「赤ちゃんの耳に水が入らないかな?」と心配になる方も多いと思います。今回は、同じ疑問を抱いている方に向けて、私が沐浴のときに赤ちゃんの耳をおさえるかどうか迷った体験談をお伝えします。
「沐浴中は赤ちゃんの耳をおさえない」
私が出産した産院で指導された沐浴方法は、「沐浴中は赤ちゃんの耳をおさえない」というものでした。産前の両親学級で助産師さんから聞いたことは、沐浴中に耳をおさえるという意見もあるけれど、耳の構造上、沐浴をするくらいでは耳の中まで水は入らないようになっているため、耳はおさえなくてもよい、ということ。
反対に、耳をおさえると鼓膜に負担がかかる場合もあり、耳から手を放したときに鼓膜が裂けてしまう危険もあるということでした。
沐浴中、耳をおさえないと不安げな実母
ところが、里帰り中に赤ちゃんの沐浴をする際に、産院で指導されたように耳をおさえずに沐浴していると、実母から「耳をおさえないと、耳に水が入りそうで怖い」と指摘を受けました。
産院で、耳はおさえないと指導されたことを伝えましたが、沐浴するたびに「大丈夫?」と実母に言われるので、私もだんだん不安に……。沐浴中、本当に耳をおさえなくていいものか迷ってしまいました。きっと私と同じような経験をした方もいるのではないでしょうか。
わが家の方針は「耳をおさえない」に決める
不安になった私は、沐浴中の耳の扱いについて調べると、「おさえる」「おさえない」の両方の意見がありました。
どうするか迷いましたが、夫と実母とも話し合い、「赤ちゃんのプロが言っているのだから」ということで、産院で指導されたように「耳をおさえない」をわが家の方針とすることに決めました。話し合うことで、実母も納得してくれたようで、沐浴中に「大丈夫?」と心配することもなくなりましたよ。
沐浴の方法1つとってもそうですが、時代とともに育児の考え方が変わってきていることも多数あります。各家庭でどうするかを話し合って、育児を楽しんでいきたいものですね。
著者:田中麻奈
元保育士で一児の母。現在は育児に専念するため専業主婦。自身の経験をもとに妊娠・出産・子育てに関する記事を執筆中。趣味は手芸。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。