「頬がげっそり…」10年同じ髪型を続ける私が気付いた「似合う髪型」とは【体験談】

 

思い返せば10年ほど前のこと。アラサーの私は髪の毛が直毛すぎて、どんなにブローしてもまとまらず、ワックスをつけてもすぐにペタンとつぶれてしまう髪質に悩んでいました。いくつもの美容室で失敗を繰り返し、すっかり自信をなくしていた私。

 

そんなとき、偶然飛び込んだ美容室で「デジタルパーマ」という施術をすすめられました。当時としてはまだ珍しく、少し不安もあったのですが、仕上がった髪を見てびっくり。直毛だった髪にふわっと自然な動きが出て、一気に華やかな印象になったのです。

 

「これなら毎朝のスタイリングもラクになるはずですよ」という美容師さんの言葉通り、ドライヤーをかけるだけで形が整うように。鏡を見るのが楽しくなり、そこからずっと同じ髪型を続けてきました。私にとっては「運命の出合い」のような瞬間でした。

 

しかし最近、アラフォー世代の女性誌やSNSでは「直毛を生かしたスタイル」が人気。特にぱっつんボブや外ハネボブなど、シンプルでシャープな髪型がトレンドになっています。

 

そんな記事を目にするたびに、「私のふわふわヘアはもう古いのかな」と不安に。街を歩いていても、きれいに切りそろえられたボブスタイルの女性に目がいってしまいます。

 

けれど、問題は私の美容師さん。私よりもずっと年上の男性で、長く通っている常連さんも年配の方が多いのです。トレンドヘアをお願いしても「多分、似合わせるのは苦手かも」と、自分の中で勝手に思い込んでいました。

 

そんなある日、ついに思い切って美容師さんに相談してみることにしました。

 

「直毛を生かした髪型にしてみたいんです」と言って、スマホに保存していた理想のスタイル写真を見せました。

 

彼は少し黙ってその写真を見つめた後、カールした私の髪をピンと指で伸ばして、私に向かって言いました。「こんな感じの仕上がりになるけど、どうですか？」

 

鏡に映った私は、想像以上に頬がげっそりと見えて、なんだか頼りない印象に。理想に描いていたおしゃれなイメージとはまるで違っていました。

 

「トレンドもいいけど、似合うかどうかが一番ですよ」と言われて、ハッとしました。10年間同じ髪型を続けてきたことに不安を感じていたけれど、それは「似合っている」からこそ、無理なく続けられてきたのだと気付いたのです。

 

新しいスタイルに挑戦したい気持ちもたしかにあります。けれど40代になった今だからこそ、流行を追いかけるより「自分らしく見える髪型」を大切にしたいと思いました。10年以上通い続けている美容師さんだからこそ、私に似合う髪型を知っていて、率直なアドバイスをくれる。その信頼関係もまた、大切にしたいものだと感じました。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者：大野肉美／40代女性。2015年、2019年生まれの女の子のアラフォー母。育児の傍ら在宅ワークをおこなう。趣味はK-POPや音楽活動。日常生活のクスっと笑えるエピソードを読んだり聞いたりするのが大好き。モットーは「一日一笑」。

イラスト／ののぱ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています（回答時期：2025年10月）