【医師監修】赤ちゃんの後追いとは?対策と注意点について

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師松井 潔 先生
小児科 | 神奈川県立こども医療センター 産婦人科

愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等、同総合診療科部長を経て現在、同産婦人科にて非常勤。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。

赤ちゃん後追いイメージ

 

赤ちゃんの後追いが始まると、ママやパパが少し別の部屋に行ったり、トイレやお風呂に入ったりするだけで泣き叫ぶようになります。後追いは自然な現象なので、うまく対策をして乗り切るようにしましょう。ここでは、赤ちゃんの後追いが始まる時期や注意点、対処法などについてご紹介します。

 

 

赤ちゃんの後追いとは?

赤ちゃんの後追いとは、ママやパパが行くところに付いていったり、急にいなくなることで不安になり泣いたりすることをいいます。対人関係の順調な成長とされています。

 

後追いをされることで、トイレに行ったりお風呂に入ったりすることもゆっくりできなくなる場合もあるでしょう。少し赤ちゃんの視界からいなくなるだけで泣き叫ぶため、外出の際にも苦労をすることがあります。

 

 

後追いはいつからいつまで?しなくても大丈夫か

赤ちゃんの後追いは、パパやママを認識できるようになる生後6カ月ごろから始まりますが、よく見られるのは生後9カ月~11カ月です。それから1歳6カ月ごろまでは後追いが続きますが、いつの間にか後追いをしなくなります。視界からママやパパが目の前からいなくなっても、すぐに戻ってくるから大丈夫ということがわかるようになれば、後追いをしなくなるでしょう。

 

また、歩くことに熱中したり、遊べるおもちゃが増えてきたりすることも後追いをしなくなる理由の一つと考えられます。このように、後追いが始まっても自然に終わることが多いですが、中には後追いをほとんどしないこともあります。

 

他の赤ちゃんが後追いをしているのに、自分の赤ちゃんだけ後追いをしないなら、心配することもあると思います。自閉症など発達障害の赤ちゃんは後追いをしないといいう情報もありますが、自閉症の赤ちゃんでも後追いをすることもあり、発達障害がなくても後追いしない赤ちゃんもいるので、「後追いをしない=何らかの発達障害がある」とは判断することはできません。

 

後追いは「ママやパパがいなくなって不安である」ということが理由であるため、不安を感じていなかったり、早い段階からパパやママは戻ってくるから大丈夫ということが分かっていたりする場合は、後追いをしない可能性があります。

 

つまり、後追いをするしないは赤ちゃんの性格によるものになります。後追いをしないからと過度に心配する必要はないでしょう。

 

 

後追いが始まったら注意すること

後追いが始まったら、ママやパパの後ろについていくことになるので、通路に赤ちゃんにとって危険な物が落ちていないか確認しましょう。また、いつもの癖でドアを閉めると、赤ちゃんがドアに挟まってしまうかもしれません。後ろに赤ちゃんがいないか必ず確認することや、ドアを常に開けたままにしておくと、うっかりドアを閉めてしまうこともないでしょう。

 

キッチンは油跳ね、食器の落下、包丁やフォークなどの落下などの可能性があり危険な場所なので、赤ちゃんが入れないようにベビーゲートを設置するといいでしょう。このベビーゲートは、階段などの赤ちゃんにとって危険な場所に設置することをオススメします。

 

 

まとめ

赤ちゃんの後追いは成長の過程なので、心配することはありません。しかし、後追いをされることで家事ができなかったり、ゆっくりとお風呂に入れなかったりすることもあります。後追い対策として、赤ちゃんが待っているところにおもちゃを置いたり、できるだけ一緒に行動したり工夫してみましょう。また、後追いをしないからといって発達障害とは限らないので、心配しすぎないようにしましょう。

 

 

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