【医師監修】赤ちゃんの人見知りをする時期はいつ?
赤ちゃんの人見知りは、成長に伴って起こるものです。しかし、知らない人を見るだけで泣き出したり、逃げてしまったりする赤ちゃんを見ると、対応に困ってしまう方もいるのではないでしょうか。ここでは、そのような不安を解消できるように、赤ちゃんの人見知りをする原因や時期、対処法、いつまで人見知りが続くのかなどについてご紹介します。
- 【目次】
- ・赤ちゃんの人見知りとは
- ・人見知りをする原因と時期
- ・人見知りの対処法はあるのか
- ・人見知りをしない場合
- ・まとめ
赤ちゃんの人見知りとは
人見知りは、知らない人を見たときに泣いてしまったり、避けるような行動をとったりすることです。これは知らない人のことが嫌いという訳ではなく、好奇心を持っているものの近づくことができないものとされています。
人見知りをする原因と時期
多くの赤ちゃんは、生後5カ月~11カ月ごろに人見知りをするようになると言われています。また、6カ月健診で「人見知り」をするかを見られることがあります。人見知りは、1~2歳ごろまで続く場合があり、赤ちゃんの性格や成長の状況によって異なります。
人見知りの原因ははっきりとは解明されていません。いつも接してくれるママやパパなどは見慣れた人という認識ですが、認知能力が発達することにより、人を区別できるようになったことが原因だと考えられています。また、人に近づきたいという欲求があり、そこに「怖い」という気持ちがあることで葛藤して起こると考えられています。
人見知りの対処法はあるのか
パパが出張などでしばらく家に帰らなかった場合、久しぶりに家に帰ると赤ちゃんに人見知りされることがあります。これは、ママと過ごしている時間がパパと過ごす時間よりも長くなることで、人見知りされたものと考えられます。そのまま、人見知りされ続けるのではなく、自宅に帰って赤ちゃんと過ごす時間が長くなれば、人見知りされなくなるで心配いりません。
人見知りされてしまったときは、慌てずに以下のような対応を心がけましょう。
・ママがそばにいて落ち着かせ、徐々に慣れさせる
・周りの人が驚いてしまわないように、声かけをおこなう
・ママは普段通り、過剰に反応しない
人見知りだけではなく、初めての場所でソワソワして落ち着かないこともあるため、外出も少しずつ慣らしていくことがポイントです。人見知りは、育て方やしつけなどに問題があることで起こるものではないので、赤ちゃんの成長の過程の一つとして、焦らず見守るようにしてください。
人見知りをしない場合
人見知りをしないため、心配してしまうママもいるのではないでしょうか。特定の発達障害を持つ赤ちゃんは人見知りをしないことがありますが、人見知りをしないからといって、必ずしも発達障害が疑われる訳ではありません。
しかし、人見知りをしないという状態以外にも気になる行動などがある場合は、乳児健診などで相談してみるためにも、発達障害について知っておくことも必要です。
人見知りをしない場合に疑われるのは、「自閉症スペクトラム障害」です。
自閉症スペクトラム障害の特徴としては、
・人見知りをしない
・目を合わせない
・笑顔が少ない
・指をささない
・言葉がなかなか出てこない
などがあります。
こうしたことは、乳児健診などで指摘されることもありますが、はっきりと診断がつくのは、もう少し成長してからのことが多いです。
まとめ
人見知りは、赤ちゃんの認知能力の成長に伴って現れるものなので、心配はいりません。また、無理に人見知りをやめさせようとする必要もないのです。
ある程度の月齢になっても人見知りをしない場合には、自閉症スペクトラム障害が疑われることがありますが、乳児期の診断はほぼ不可能とされています。心配な方は乳児健診などで診察を受けて、アドバイスを受けてみましょう。