【医師監修】赤ちゃんはいつから飛行機に乗れる?機内での過ごし方や注意点について

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師松井 潔 先生
小児科 | 神奈川県立こども医療センター 産婦人科

愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等、同総合診療科部長を経て現在、同産婦人科にて非常勤。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。

赤ちゃん飛行機のイメージ

 

電車やバスには乗れるけれど、飛行機に赤ちゃんを乗せても良いのか気になる方もいるのではないでしょうか。今回は、赤ちゃんはいつから飛行機に乗れるのか、機内での過ごし方や注意点などについてご紹介します。

 

 

赤ちゃんが飛行機に乗れる時期

里帰り出産により、生後1カ月で飛行機を利用して自宅に帰るという方もいるため、赤ちゃんが飛行機に乗れるのかどうか気になるという方もいるのではないでしょうか。

 

赤ちゃんを飛行機に乗せても良い時期については、明確に定められていないですが、航空会社は生後8日以降から搭乗を許可しています(※1)。不安な場合は、1カ月健診で医師に確認をしてから判断をすると安心です。特に早産児やなんらかの病気などがある場合は注意が必要です。早産児の場合は予定日からの月齢で評価すると良いでしょう。また、薬や医療的なケア(経管栄養や酸素療法など)をしている場合は、あらかじめNICUの医師や航空会社などに相談しておきましょう。

 

 

赤ちゃんとの座席の座り方

赤ちゃんの航空券が必要かどうかは、航空会社によって異なります。国内線で赤ちゃん用の座席を用意しない場合は、不要となっているようです。

 

例えば、JALの場合では、生後8日~2歳までは同伴者と同じ座席に座ることができますので、同じ座席に座る場合は航空券は不要となります。赤ちゃん用に座席を使用する形になると航空券は必要となります(※2)。

 

航空券が必要になるかどうかは航空会社や国内線と国際線でも異なる場合がありますので、利用する際は確認してみましょう。

 

 

赤ちゃんとの機内での過ごし方

赤ちゃんと一緒に飛行機に乗る際は、授乳はできるのか、おむつはどこで替えればよいのか、ベビーカーは持ち込めるのかといったことがに気になると思います。

それぞれ、次のようなルールになっていることが多いです。

 

・授乳
授乳室はないことがほとんどなので、母乳をあげる場合は授乳ケープを利用して自分の席で授乳することになります。

ミルクの場合は、キャビンアテンダントの方が準備のお手伝いをしてもらえます。

 

・おむつ交換
おむつ交換台が付いた化粧室が用意されていることがありますので、事前に確認しておくのが良いでしょう。紙おむつはビニール袋などに入れてゴミ箱へ捨てることができます。また、自身がトイレに行きたい場合に、一時的にキャビンアテンダントに赤ちゃんを預けられることがあります。

 

・ベビーカーの持ち込み
折り畳みベビーカーのサイズが、機内持ち込み手荷物の規定サイズよりも小さい場合は、機内に持ち込むことができます。ただし、機内に持ち込める手荷物は1つだけなので、この場合はベビーカー以外の手荷物は身の回り品以外はを持ち込めませんので注意が必要です。

 

ベビーカーは、改札機を通過するまでは折り畳み、専用のケースへ収納します。ケースがない場合は、手荷物用のビニール袋をもらえます。

 

また、飛行機によってはベビーベッドが用意されていることがありますが、使用できる席が限られています。ベビーベッドを利用したい場合は、予約をする際にその旨を伝えましょう(※3)。

 

 

赤ちゃんと飛行機に乗るときに準備するもの

赤ちゃんと飛行機に乗る際には、次のようなものを準備しておくと便利です。

 

・授乳ケープ
座席で授乳をする際に使います。

 

・育児用ミルク
必要に応じて育児用ミルクを持って行きましょう。育児用ミルクを溶かすお湯はキャビンアテンダントの方が用意してくれます。

 

・おむつとおしりふき
おむつは飛行機内に用意されていることがありますが、数に限りがあります。

 

 

・おもちゃ
飛行機内でぐずったときのために、お気に入りのおもちゃや絵本などを持って行きましょう。その場合は、周りの迷惑とならないよう音が鳴らないおもちゃにしましょう。

 

 

飛行機内での注意点

・赤ちゃんの耳抜き
離着陸前後に気圧の変化による耳の違和感により、赤ちゃんが泣きだすこともあると思います。このような場合は、座席から立てるようになってから授乳をしてみたり、ミルクを与えてみましょう。おしゃぶりをくわえさせるだけで改善されることもあります。

 

・機内の湿度や温度
長距離のフライトでは、機内の湿度が下がります。そのため、こまめに母乳やミルクを与えるようにしましょう。機内の温度は25°程度で肌寒く感じることがあるので、重ね着や羽織れるものを用意しておいたほうが良いです。

 

 

まとめ

赤ちゃんと初めて飛行機に乗るときには、トラブルが起こることなく到着するか心配になるかもしれません。機内では、キャビンアテンダントの方が対応してくれることもあるので、何かの際は一度声をかけてみるのが良いでしょう。

また、航空会社によって赤ちゃんの飛行機の利用条件が異なりますので、事前によく確認と準備をして飛行機を利用するようにしましょう。

 

参考:

※1,2,3 小さなお子様連れのお客様 [国内線] | Service & Info [国内線] | ANA お申し込み方法・お手続きについて <https://www.ana.co.jp/ja/jp/serviceinfo/domestic/support/family/>

※1,2,3 ベビーおでかけサポート(スマイルサポート) - JAL国内線 <http://www.jal.co.jp/dom/support/smilesupport/baby.html>

 

 

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