【助産師監修】寝ぐずりとは? 寝ぐずりの原因や対処法について
しゃべることができない赤ちゃんは、泣いたりぐずったりすることで何かを伝えようとしています。「寝ぐずり」もその1つですが、毎回ともなるとママも泣きたくなってしまうものです。ここでは、寝ぐずりの原因や対処法などについてお伝えします。
- 【目次】
- ・寝ぐずりとは
- ・寝ぐずりは何が原因で起こる?
- ・寝ぐずりはいつまで続く?
- ・寝ぐずりの対処法
- ・まとめ
- ・寝ぐずりに関連するQ&A
寝ぐずりとは
「寝ぐずり」とは、お昼寝や夜寝る前に、赤ちゃんが機嫌が悪くてぐずぐず言ったり泣いてしまったりする状態のことです。寝ぐずりは、赤ちゃんが眠りたいのに眠れないというときに起こりやすいですが、起きた直後などの半覚醒状態のときにも起こることがあります。
寝ぐずりは何が原因で起こる?
赤ちゃんの寝ぐずりの原因は明確にはなっていません。しかし、赤ちゃんが眠りたいのに眠れない原因はいろいろあります。
たとえば、
・おなかがすいている
・おむつを交換してほしい
・暑いもしくは寒い
・痛い
・かゆい
・病気などで体調が悪い
・刺激を受けすぎて興奮している
・特に理由はない など
見た目や環境から原因の見当がつかない場合は、抱っこすることで原因が見えてくることがあります。特に、生後4カ月を過ぎると自我が芽生え始めるとされており、願望が叶わず泣いてしまうことがあります。寝ぐずりの前後の様子に注目してみると原因のヒントが見えてくるかもしれません。
寝ぐずりはいつまで続く?
赤ちゃんが泣くとお世話をしている自分まで泣きたくなり、一体いつまで続くのかと思う方も多いでしょう。寝ぐずりにも個人差があり、まったくない赤ちゃんもいます。
寝ぐずりが始まる時期もそれぞれで、早い場合は生後2カ月ごろから、遅いと2歳くらいに始まったと言うケースもあります。そして寝ぐずりが続く時期も個人差があり、数カ月でおさまる場合もあれば、断続的に続く場合もあるようです。
寝ぐずりの対処法
30分以上寝ぐずりが続くという赤ちゃんも多く、放っておけずに抱っこしたり、あやしたりしている方も多いのではないでしょうか。たまにならば、抱っこや相手をするのは苦になりません。しかし、自分が寝る前や起きた後に寝ぐずりがおきるとつらいものです。寝ぐずり予防に効果的とされる方法をご紹介します。
<赤ちゃんが寝やすい環境を作る>
・空腹を避ける
・おむつもきれいなものに替えておく
・室温を調整する
気持ちよく寝るためには、基本的な欲求を満たしてあげることが大切です。
<寝る前の生活に注意する>
・昼間はしっかりと遊び、寝る前は静かに過ごす
・寝る前にぬるめ(38℃くらい)のお風呂に入れる
夜に遊んでしまうと興奮してしまい、寝つきに影響します。寝る前は、絵本の読み聞かせや音楽を聴くなど、リラックスできる遊びにしましょう。
<生活リズムを整える>
・夕方以降は昼寝をさせない
・日中は日差しを浴びて生活リズムを整える
特に、昼寝は時間やタイミングが重要です。1歳未満は30分~1時間程度の昼寝を午前と午後に1回ずつ、1歳~1歳半は午後の早いタイミングに2時間程度の昼寝を1回が目安です。なるべく決まった時間に昼寝させるようにしましょう。
<寝る前の儀式を決める>
・入眠につながることを習慣化させる
寝る前に「おやすみ」と声をかけてから部屋を暗くする、絵本を読んであげるなど、何かを習慣化することで、「これをしたら寝る」という習慣が身につき、寝つきがよくなることがあります。
●泣いているときの対処法
泣いているときは、抱っこや添い寝をして、赤ちゃんの背中を軽くなでたりトントンと叩いたりすると落ち着くことがあります。しかし、なかなか泣き止まず、寝てくれない赤ちゃんを前にイライラしてしまうかもしれません。ですがそのイライラが赤ちゃんに伝わり、余計赤ちゃんがぐずってしまうこともあります。時には赤ちゃんにお世話を代わってもらうのも1つの方法です。
泣くことが多い場合は、「いつものこと」と様子をみてもよいかもしれません。しかし、「様子を見る=完全に放置」ではありません。泣かせているときは、必ず目が届く範囲にいるようにしましょう。
まとめ
赤ちゃんが寝ぐずり状態でも、何が原因でそうなっているのかを原因を突き止めるのは難しいものです。まずは考えられる原因からクリアしていき、それでも泣いているようであれば時間を決めて様子を見つつ、「いつものこと」ととらえて悩みすぎないようにすることも大切です。赤ちゃんが泣いているとイライラしてしまう人もいると思いますが、これも赤ちゃんの成長の証ととらえ、周りの人の力も借りながら乗り越えていきましょう。
◆寝ぐずりに関連するQ&A